狙われたふたり。2 (ページ46)

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北山くんと佐久間が倒れてから数日が経過した。
仕事もいつも通り行ってるし、寧ろ何もなかったかのように
進んでいくのが怖い。

今日は珍しく2人ともオフらしい。
ゆっくり休んでくれているといいのだが。
俺は午前中で終わるから、今から帰る。
照と舘さんも同じ仕事だったので一緒に帰る。
帰る前にグループメールに連絡をする。
どうせなら一緒に帰った方がいいでしょ？
玉森くんと宮田くんも終わったようで一緒に帰ることに。
必然的に2人の話になる。
ご飯食べてるかな？ゆっくり出来ているかな？とか。

「もうすぐお昼だけどまだ食べてないかな？
折角なら一緒に食べたいよね？」

珍しいメンバーでの昼ご飯だな、なんて
少し微笑みながら、家のドアを開ける。

「てかいないんだけど？」

リビングに着いたけど、姿は見当たらない。
どこかに出掛けたんじゃって思ったけど、
靴もあるし、お昼ご飯も食べていないようだった。
だから、まだ寝ているのかなって思った。

「ん？なんだこれ。」

「どうした、ふっか？」

「これって睡眠薬じゃ？」

キッチンの近くに薬のゴミが乱雑に捨てられていた。
市販薬ぽい睡眠薬のゴミが大量に捨てられていた。
怖い。

「俺、部屋見てきます。」

各々家を探すことに。部屋に向かうがいなかった。
ん～どこ行ったんだ、、
何にも巻き込まれていないといいけど、、。

すると下の階から、急にバタバタと音がし、
慌ただしい声が聞こえる。
見つかったのか？と言うよりも先に、身体が動く。

声の方に向かうと、2人はお風呂場にいた。
意識がなかった。
動揺し頭が数秒動かなくなったが、一生懸命頭を動かし、
救急車を呼ぶ。
玉森くんたちは、傷の処置をしていて、
照たちは、服や鞄など病院の準備をしている。

すぐに救急車は来て、この前の病院へ。
俺たちも後を追いかける。
その間にグループメールに連絡を入れる。
あっという間に病院へ着く。

緊急手術が行われ、数時間後先生が出てきた。
胃洗浄や縫合、輸血など施せる処置はすべて行った。
後は意識が戻ってくるのを待つと言われた。
やはり俺たちの推測通り、薬の大量服薬とりすとかっとだった。
意識が戻り次第、連絡します。と言われた。

もうどうしていいのか分からなかった。
意識が戻らなかったら、、俺、俺、、、。
いや、だめだ。弱音吐いたら。大丈夫だって。