狙われたふたり。2 (ページ38)

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二

2人が病室を出てすぐに

「悪いことしちゃったな、、。」と呟くミツ。

「憶えていないんでしょ。仕方がないよ。
先生に診てもらおう、もう少しで来てくれるって。」

ミツはあの日のこと全く憶えていないらしい。
先生は、ストレスが要因かもしれないって。
佐久間の時もそう言ったよね、と言うと
佐久間はすべての記憶を失っていた、ミツはその日だけ。
あの日の2人が共通して、記憶を失うって
強い強いストレスなのかもしれないって。
他の5人のことも憶えているか確かめた方がいいと言われた。
あと、5人の精神状態が心配だから一度病院に連れてきてとも
言われて、ハッとした。
俺は、2人のことで精一杯だったけど、
後輩だって怖い思いしたのに何でほったらかしにしたんだろう。
凄く後悔した。みんなごめん。

「佐久間さんは？」

あ、そういえば、過呼吸のこと
診てもらうんだったと思い出し、
さっきあったことを軽く伝えて、呼んでくることに。
幸い近くに居たから、すぐに先生の元へ連れて行った。
佐久間が先生に診てもらっている間、
俺はさっき先生に言われたことを渡辺に伝えた。
帰ったらみんなに話そう。

先生は割とすぐ戻ってきたが、佐久間がいない。
思ったより過呼吸が酷いようで、
1、2日検査入院した方がいいと。
夜何度も起きてるでしょ？と。

「北山さん、明日からリハビリ頑張りましょう。
何日も寝てたんですから、体力つけましょう。」

そう、先生は言い、部屋から出た。

「リハビリ頑張ってね、また来るからさ。」

「いや、来なくていいよ。恥ずかしいし。
あの、渡辺さっきはごめん。フォローありがとな。」

「いや、大丈夫っす。
北山くんは謝る必要ないです。歩けるよう頑張ってください。」

2人で病院を後にし、車に乗り込む。

「佐久間のこと悪かったな。有難う。」

「いや、さっきも聞いたっす。
ほんと気にしないでください。」

「5人のこと、何とかしないとだな。」

「そうっすね。みんなに話しましょう。」

「「ただいまー！！」」

え、何でいるの？

「「橋本？？」」

そう、はしもっちゃんが家のリビングに。
どうやら、【話したいことがある】と俺と宮田とか
何人かに送ったらしい。
直接話した方が伝わると思って、ここまで来てもらったようだ。
迎えに行ったようだけど。

「とりあえず、お昼にしない？？」