狙われたふたり。2 (ページ37)

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家に着いて照が運んでも
全く起きない、佐久間。
もう夜だし寝ようってことになった。
俺は佐久間を1人にしたくなくて
一緒に寝ることにした。
メンバーは驚いていたが、
「何かあったらすぐ言ってね。」と
言ってくれた。

「おやすみ。」
と気持ちよさそうに眠る佐久間には
聞こえてないけど一応声を掛ける。

「、、っき、きた、やま、くん。
っ、、ご、ごめんなさい。」

寝てから数時間ほど経ったぐらいに、
佐久間の過呼吸気味の声が聞こえてきて
すぐに飛び起き、

「佐久間、大丈夫。
ゆっくり息しような？？」

「しょ、、お、た？」

「うん、翔太だよ。
佐久間、俺の真似してみ？？」

呼吸は元通りになって、安心して
寝たつもりだったが、
数時間も経たないうちに
また過呼吸を起こし、寝ての繰り返しを
何度もした。
全然寝れていないうちに朝が来てしまった。
佐久間、身体休めないといけないのに、
全然休めなかった。大丈夫なのか。

とりあえず、朝ご飯を食べないといけないので
悪いけど起きてもらって、リビングに向かう。
昨晩の話をすれば、何とかしないとなという話になった。
俺も全然寝れていないけど、何か知らんけど、
今更寝る気にもなれねえ。

あれから佐久間が寝るときは、
誰かが一緒に寝ることになった。
それから数日後の朝だった。

「キタミツ、一般病棟に移ったみたい。
でさ、目覚めたんだって！来ていいよって。」

と宮田くんが報告をした。
お？まじか。

「きたやまくんに、あいたい。」

「うん、もちろん行こうね。
でも今日は目覚めたばっかだし、少人数でって。」

二階堂くんと佐久間と俺で行くことになった。
北山くんに会って、佐久間の過呼吸少し
治ればいいなって思う。
あと、北山くんに会った後、午後すぐの時間、
先生が佐久間のこと診てくれるらしい。
宮田くんが電話した時に、言ってくれたらしい。

「ミツ～来たよ。」「北山くんお久しぶりです。」

傷はまだ見えるものの、大分良くなっているような気がする。
まだ白いし、管はたくさんだけど。
久しぶりに起きてる姿、見られて嬉しい。

「お～有難う。ニカと渡辺と、、
どっちかの友達？弟？もありがとな。」

「ミツ！佐久間だよ。
Snow Manの佐久間大介！」

「ごめん。分かんないわ。」

佐久間の呼吸が荒くなっていくのが感じられたので、
すぐ病室を出て、休憩室で呼吸を落ち着けさせた。