狙われたふたり。2 (ページ3)

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みんなが出掛けて
俺と北山くん
2人の空間になった。

「北山くんってあの時の
記憶ありますか、、？
俺は思い出すとパニック起こしちゃうみたいで。
でも所々憶えているんです。」

「俺も全部憶えているわけじゃないよ。
けど奴らがヤバいってのはわかる。
でも大丈夫だから。な？」

北山くんが優しい笑顔で
笑いかけてくれるだけで
何だか安心するような、
もう大丈夫なような。
そんな気がしていた。

ここは病院でも家でもない。
恐らくアイツらにも
バレていないはず。

「昼飯、何にする？
俺、料理苦手なんだけど
佐久間って得意？」

「あ、俺もそんなに得意じゃないですが
オムライスとかで良ければ
作りましょうか？」

「お、まじ？
お願いするわ。てか手伝うわ。」

「ありがとうございます。
じゃあ、北山くんこれやってください。」

「出来た！旨そう～！！」

美味しかった。

あのことじゃない、
普通の話も出来て楽しかった。
北山くんと久々に話した気がしたなあ。

その後、リビングで各々過ごしてた。
それから、、1時間ぐらい経っただろうか、、？
遅くないか？？
何か昼過ぎには終わる予定って言ってなかったっけ？
まあ、話が長引くこともあるよなあ、、。

北山くんもまだお昼寝してるし、
大丈夫だよね。
俺の気にし過ぎだよね？

そんな時、インターフォンが鳴った。
帰ってきた？？鍵持ってるよね？
じゃあ、宅配便とか？
でも出ちゃいけないよね、、？