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北
目が覚めると、椅子に座っていた。
何だこれ、手錠が付けられていて動けない。
記憶を辿る、、。
あの時、もうこのまま行っちゃえって
朝日目掛けて、海の中を歩いて行ったんだ。
「どうにでもなれ。」精神でさ。
下半身が濡れてきて、寒くて凍えるぐらい寒くて
だんだん視界も霞んできて、
ああ、終わるんだと思ってたら、
「大丈夫ですか〜今行きますから！！」という
力強い声が聞こえたところで意識が途絶えたんだ。
きっと誰かが通報して、警察とかが来たのかなって
思ったんだけど、、、何この状況。
絶対警察じゃないし、というか
あいつらしかいなくね？？
こういうヤバい事やるの。
まじでいつ終わるの、、。
「北山くん、、これどうなってるんですか？？」
「佐久間、おはよ。
俺もよく分かんねえけど、恐らくあいつらだろ。
いや、絶対あいつらだ。また捕まったよ。」
「せいか〜い！！流石北山さん！！
あっち行けなくてざんね〜ん！
でも君らにまだ死なれては困るんですよね〜。」
まだ？？まだなんかする気？
てかいつかはそうするってこと？
「おい、連れて来い。」
ん？誰かがここに来るのか？？
え？なんで、、？
そこにいたのは後輩たち。
安井、橋本涼、京本、基、平野だった。
俺たちの仲の良い後輩ってことか、？
彼らも同じように椅子に座っていて、
手錠で繋がれている。
それから、話せないようにガムテープで口元を
塞がれている。
俺たちのせいで俺のせいで、申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
「ごめん。みんな、俺のせいで。」
「おい、勝手に喋んな！！！
てことで北山さんはそこで指咥えて見ててください。」
何する気だ！！まさか後輩にも同じことする気なのか、、？
そんな、だめだ。
「君、北山さんのこと1番好きなんだってね〜〜。
可愛い顔してるねえ。」
橋本涼。
「手出すな！！俺がなんでもやるし受けるから
後輩たちには何もしないでくれ。お願いします。」
「もう君には飽きたんですよね〜〜。」
俺の話を無視して、橋本の口元のガムテープを外し
口元に自身の口を近付けようとしている。
「止めろ！！！！！」
思いっきり声を張り上げた。
そいつの動きが止まった。
良かったと思った。のも束の間だった。
怒らせてしまったようだから。
「オメエさ、さっきからピーピーうっせえんだよ！！！！！」
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作者名：でん。 | 作成日時：2023年10月23日 20時
