狙われたふたり。 (ページ6)

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宮

佐久間の様子がおかしかった。
それはこの場にいた全員が思ったことだろう。

「どうされました！！？」
さっき、ナースコールを押したんだろう。
先生たちが来た。

「あ、いや。先程、佐久間が目を覚ましたのですが、
また目を閉じてしまいました。
何か思い出していたようですが、叫んでいました。」

「叫んでいた？」
「はい。そのあと北山くんの名前を呼んでいました。」
「そうなんですか。また目を覚ますのを待ちましょう。」
「はい。」

「もう面会時間は過ぎているので、申し訳ないですが、
また明日面会ください。」
「わかりました。ありがとうございました。」

病室からタクシーへ。
「では、おやすみなさい。」
「お休み。みんなゆっくり休めよ。」
「はい。」

そういうものの、自分だって休める気がしない。
明日はオフだから病院行こう、。