狙われたふたり。 (ページ42)

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は？佐久間が義眼？
こいつこの期に及んで何言ってんだ。

「おい、ふっかいい加減にしろ。
なにふざけたこと言ってんだよ。」

「俺も疑問だらけだったけど、
こっちの言うことには聞く耳持たない感じだった。」

「照明器具が落ちてきたじゃん？
ガラスの破片が目に刺さって傷ついたみたいで。」

「もう義眼ってこと？」

「いや、わかんない、、。」

「ねえ、おかしくない？？」

「眼球が傷ついているなら病院に運ばれてきたときに
すぐ分かるはず。幾ら目覚めていなくても、こんな後で
わかるってことある？」

確かに。言われてみればそうだ。

それに、、

「ふっか、どっちの目か言ってたわけ？」

「いや、言ってない。」

「やっぱおかしい。」

「明日直接聞こうか。」

「そうだね。」

「ねえ、その話本当？？」

と遠慮がちに玉森くんが聞いてきた。

「え？えっと、、義眼の話ですか？」

「うん、その、嘘かもって話してたでしょ？
ごめん、盗み聞きするような真似して。」

「あ～いえいえ、大丈夫です。
なんか矛盾してるとこがありまして、
もしかしたら嘘じゃないかなと思いまして。」

「あ、え、そうなんだ、、。」

「玉森くん？どうかしました？」

「うちの北山さんもさ、医者に急に言われたの。
足の一部が壊死してるって。
だから、嘘だといいなって、、思って、、。」

え、、、そんなこと、、。
だから皆さん帰って来た時表情、暗かったんだ。