狙われたふたり。 (ページ22)

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今日はふっかが俺の家に来てる。
1人になるのが怖くて寂しくてどうしようもない気持ちになるから、
仕事が始まるまでの間は、誰かが来たり誰かの家に行ったりしてる。
他のメンバーもそうやって日々を過ごしていると聞くと何故か安心する。

特に何かを話すわけでもないし、目的もない。
ただ、みんな今は1人になりたくないのだと思う。

ソファでテレビを見ていた時だった。

ピンポーンと呼び鈴がなる。
ふっかと目が合う。宅配かもしれないから確認しようと思い、
立ち上がり、顔が映し出されるところまで歩く。
心臓の音がバクバクしてんのが自分でもよくわかる。

「え？？」

びっくりしすぎて、言葉が出てこない。
何でここにいるのか、何でそんなにボロボロなのか
何があったのか、いろいろとグルグルと考えてしまっていた。

そんな様子を見かねたのか、ふっかが何も聞かずに
こちらへ歩いてきた。俺と同じような反応で驚きを隠せずにいるようだ。
でも、流石最年長と言ったところか、すぐ冷静になって、

「とりあえず、応答したら？そっから話したらいいじゃん？」

応答を押すとすぐさま

「翔太！！？入れてくれない？？」

と佐久間の鬼気迫った声と顔。

心配で仕方がない。

「分かった。開けるね。」

とだけ言い、鍵を開けた。
その後、インターホンもなって、佐久間を入れた。