君に出会ってすべてが変わった【浪川蓮助】 (ページ27)

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◇25話ページ27

貴方「浪川君。今日はありがとうございました。」

浪川「おぅ。」

貴方「楽しかったです。また……行きましょうね。」

浪川君からの返答はなかった

嫌……なのかな……

貴方「じゃあ、私はこれで……。」

浪川「…波野。」

貴方「え……。」

私の身体が暖かい物に包まれる

浪川君に抱きしめられた

貴方「な……浪川君？」

浪川「波野…………好きだ。」

貴方「……………え？」

す……き……？

浪川君が…私を……？

貴方「あの……、」

浪川「あ……悪いっ！」

浪川君が私から身体を離した

浪川「すまねぇな。忘れてくれ。」

と浪川君は自転車に乗り、帰ろうとした

貴方「待ってくださいっ！」

浪川「……っ。」

貴方「私………浪川君を信じてみようかと思うんです！」

浪川「本当か…！」

貴方「……はい。」

浪川君があまりにも嬉しそうな顔をしたので

少し頬が緩んだ

浪川「…何笑ってんだよ。」

貴方「え……すみません。」

浪川「波野の癖に。」

浪川君にムニッと頬を抓まれた

貴方「いひゃいれす。」

浪川「ふっ。」

そう言うと離してくれた

浪川「じゃあさ、さっきの返事聞かせてくれよ…。」

貴方「え…。さっきの…って。」

浪川「波野は…俺の事どう思ってんの…？」

貴方「私は……、よく…分からないです。
けど…浪川君は信じても大丈夫な気がして……。」

浪川「そっか…。」

頭をポンポンと叩かれた

浪川「じゃ、試しに付き合ってみるか？」

貴方「えぇ！？」

浪川「うるさっ。」

貴方「す……すみません。」

浪川「お前さっきから謝りすぎ。」

と笑われた

浪川「で、どうする？」

貴方「………付き合って……みます。」

浪川「そ。じゃあ、よろしくな。A。」

貴方「な……名前呼びですか……。」

浪川「嫌なら別に浪川でいい。」

貴方「よ…呼びます。れ………蓮助…君。」

浪川「ははっ。顔真っ赤。」

恥ずかしい……

頬が熱い……

いや、身体中が熱い……

浪川「やっべ、母さんに怒られる。じゃあなっ！」

と蓮助君は帰って行った

貴方「………。」

凪沢「家の前でいちゃついてんなよ。」

貴方「！？」

ベランダから顔を出してる渚

喜峰「彼氏出来てよかったなー。」

貴方「かっ……彼氏じゃないっ！！」

凪沢「試しに付き合うんだろ？」

貴方「き……聞いてたの……っ！？」

凪沢「こんな所で喋ってるAが悪い。
ま、何が何あれ、おめでとさん。」