小さくなったのは工藤新一のいとこで天馬の彼女part３

第85話　思ったより ページ31

２日後

風戸「天馬君、くれぐれも無理して思い出そうとしないように」

天馬「はい」

風戸「少しでも記憶が戻ったら連絡してください」

和真「分かりました」

in車の中

和真「天馬が小１の時から６年間住んでる町だよ。覚えてる？」

天馬は首を横に振ったあと、車の窓に写る稲妻町の風景を見ていた

in木枯らし荘

天馬「木枯らし荘･･･？」

秋「そう。ここが貴方の家。荷物取りに行こう？」

天馬「うん」

秋「濡れるわ」

天馬が降りようとしたときだった

天馬「！？ ひっ！(ｶﾞﾀｶﾞﾀ」

あわてて車に引き返し震えだした

秋「どうしたの？天馬」

和真「ん？」

和真は水溜まりに気付く

和真「水溜まりが嫌なんじゃない？佐藤さんが撃たれたときも水がたまってたから。高木さんもう少し前に出してくれません？」

高木「分かりました」

in天馬の部屋

ｶﾞﾁｬｯ

秋「ここが天馬の部屋よ」

天馬は辺りを見渡し、写真楯の写真に気付く

秋「この子は姫川Aちゃんと言って、貴方の恋人よ」

天馬「恋人？」

秋「うん」

それから天馬は本棚に置いてあるサッカーボールを手に取った

コナン「あ、天馬兄ちゃん、雷門中でサッカーやってるんだよ」

天馬「そう言えば、そんなことを･･･」

和真「ホーリーロードで優勝したんだよ！覚えてない？」

天馬「いえ」

和真「そう･･･」

和真と秋は表情を曇らせた

天馬「あ、心配いりません！そのうちに全部思い出しますので」

和真「そうだね！今夜は天馬の退院を祝ってなにか美味しいものでも食べよっか！」

妃「じゃあ、久しぶりに私が腕を振るっちゃおうかしら？」

小五郎、コナン「「げっ！！」」

和真「あれ？二人ともどうしたの？」

小五郎「ど、どうしたって、おまえ、知らないのか？こいつの料理は･･･」

コナン「あ、僕の分はいらないよ。お腹空いてないから」

妃「遠慮しなくてもいいのよ、コナン君。おばさんが腕によりをかけてホッペが落ちそうなおいし〜いビーフシチューを食べさせてあげるから」

コナン「ゲッ、最悪」

和真「あれ？毛利さん、どこ行くの？」

小五郎「あぁ、今日、近所の奴らと麻雀の約束をしてたのをすっかり忘れてて」

和真「天馬がこんな時に麻雀してる場合！？」

妃「それともなぁに？私の料理が食べられないの？」

天馬「ﾌﾌｯ」

和真「え？」

天馬「ｸｽｸｽ」

３人は顔を見合わせ、天馬につられて笑った

A「(天馬、思ったより明るい。これなら大丈夫ね！)」

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