【賭ケグルイ】会長の幼馴染みは、 (ページ7)

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5.やっとページ7

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『い、居た…！』

先程、男子生徒と別れたあと
10分程校内をぐるぐる回ったけれどいなくて、
放課後でいいかなぁ…と諦めかけたとき。

生徒会室のドアを開けると、楓が窓の外を見ていた。

豆「…Aさん、どうしましたか？」

『わたし寝てたときにジャケット掛けてくれたの…
楓でしょ？だから返しにきたの』

やっぱりジャケットは着ていなくて、
ワイシャツとネクタイだけしている楓。

クールに見られがちな楓だけど、
こういうところで本当の優しさが分かったりして。

豆「別に放課後でも良かったですけどね。
……Aさんは体調の方は大丈夫なんですか？」

『うん、ばっちり～』

そう言ってピースをすると、
楓は呆れたように笑った。

そしてジャケットを渡し、
生徒会室に(こっそり)取り付けた小さな冷蔵庫から、
コーヒーを取り出して渡す。

このコーヒーはわたしが授業中に眠くならないようにする為に
いつも常備してるもの。
ブラックは苦いから苦手なんだけど…楓ならきっと飲んでくれる。

豆「コーヒーまで…わざわざありがとうございます」

『お礼だもん、よかったら飲んでね』

渡し終えたので、授業に出るために生徒会室を出ようとしたときに
ガチャ、っとドアが開く音がした。

ドアから顔を出したのは綺羅莉。

綺羅莉は一瞬驚いた表情をしたあと、わたしにこう質問をした。

桃「あらA、体調は大丈夫かしら？
今Aのお父様から連絡が来たのよ」

『…またお父さん？』

桃「えぇ」

『うん、さっき軽く運動したけど大丈夫だった』

わたしのお父さんはとても心配性。
ほーんと親バカって言うのかな、なんかわたしに対して甘い。

それになんで綺羅莉がお父さんの連絡先知っているのかというと、
わたしたちが幼馴染だからだったりする。
ちなみにわたしも綺羅莉の親の連絡先を持ってたり。

『それじゃあわたし、授業出てくるね』

桃「えぇ、わかったわ」

腕時計を見ると…予鈴の2分前。
わたしは早歩きで教室へと向かった。

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