【賭ケグルイ】会長の幼馴染みは、 (ページ16)

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14.ユメミページ16

夢見弖ユメミ… ユ「…」
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You said

はぁ、と長めのため息をつき、生徒会室にある定位置に腰を下ろした。

最近体調もよく、学校に来れているためか
体力がだいぶ戻ってきたように思う。
体調を崩す前のわたしは結構アクティブに動いていたなんて、
今の姿を見た人からすれば想像もつかない気がする。

『……誰もいない』

生徒会室に人が居ないなんてことはあまりない。
常に誰かしらはいたような気がする。いつもいる楓もいない。

なんだかちょっと寂しくなって、でもわたしの仕事をやるために
机の上に置かれた人生計画表のチェックを始めた。

カチカチとパソコンを操作し、生徒会内で共有している借金表を開いた。

これには全校生徒の中で借金がある人の名前が載っていて、
金額が膨大な人でまだ人生計画表を作成していない人を見つけて
新たに作成するのがわたしの仕事。

一番下は、案の定夢子という人。
３億……一般の人ならまず返すことは不可能。
種銭を用意して、それを全額賭けて増やすのが理想。
でも大抵は失敗し、借金を積み重ね、沼に溺れていく……。

わたししかいない部屋に、ドアが開く音が響いた。
ようやくだれか来たのかな…と音のなる方を見る。

そこにいたのは、若干顔がやつれているユメミだった。

『あ、ユメミお疲れ』

ユ「雪チャン先輩！お疲れ様です☆」

『……今疲れてるでしょ？だからちょっと素に戻ったら？？？』

ユ「先輩は凄いですね…すぐにわかっちゃうから」

ユメミは生徒会役員の一員で、学園内アイドルをしている。
YourTubeでも有名でファンクラブもあり、ライブはいつも満員御礼。

だからこそ疲れるみたいで。人前では笑顔で居なければいけないからそりゃそっか。
わたしの前では素でいいんだよーって言ってるんだけど…。

だって楽でいたいじゃん。誰だってそう思う。
この学校に入学したからには、そういう訳ではなさそうだけど。

ここだけの話、1度…というか「一緒にユニット組みませんか？☆」って言われたことがあって。
わたしには出来ないから、いい子を見つけて誘ったらーって言ったこともあったり。

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