【賭ケグルイ】会長の幼馴染みは、 (ページ15)

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13.妄ページ15

生志摩妄……生「」
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You said

あの日から数日後。

いつものように静かに授業に出て、
早く生徒会室に行こうとしていた。

一応わたし、副会長だし…やることは意外とあったり。
だから早く行かないと。前まで少し休んでいたわけだし。

急ぎ足で廊下を歩いていると、前から人がやってきて、
俯いていた顔を上げると特徴的な眼帯が見えた。

『……妄、久しぶりだね』

わたしがそう声を掛けた人は、
生徒会役員であり、美化委員長の生志摩妄(いきしまみだり)。
先週あたりに行われた会議のときはいなかったから、会うのは本当に久しぶり。

生「あぁ……副会長じゃねェか…久しぶりだな。
会っていきなりだが聞いてくれるか？」

『うん、いいよ』

そう言うと、妄は嬉しいことがあったのかニタァと笑った。
もしかして大好きなギャンブルのこと？？

生「今から蛇喰夢子とギャンブルをするんだ！」

『……！へぇ、妄の事だから''あのゲーム''でしょ？』

生「…もちろん」

あのゲームというのは、〔 ESPゲーム〕のこと。
超簡単にいうとカードあてのゲーム。
でも妄はお金を賭けたって満足しない。だから…

『危ないから気をつけなよ…？』

生「そのスリルがたまんねぇんだよ…
あたしを満たしてくれるのはアイツしかいないからな」

妄は身に危険が伴うギャンブルが好きだ。
それは綺羅莉とのギャンブルがきっかけなんだけど。

きっと今回のゲームで妄は銃を使う。
普通に弾が床がめり込むくらいの、本物。

『それじゃあ妄、頑張ってね』

生「あぁ、副会長も頑張れよ」

そうしてわたしは生徒会室、妄は蛇喰夢子の元へ向かった。

また生徒会室までは長い廊下を歩いた。
妄と会えて嬉しかったけれど、
今日は早くに行って〔人生計画表〕のチェックをしなきゃいけなくて。
実際わたしじゃなくて他の人がやるのが適任なんだろうけど、
何せ副会長としての仕事があまり無いものだから…。
最終チェックは綺羅莉がすることになるけれど。

……そういえば、この前開かれた〔債務整理大集会〕で清華がディーラーをやった卓で
３億円近いお金を取った人がいるんだっけ。
それも二人で協力してだから、相当頭が切れる人なんだろうなぁ。

そうだ、早乙女芽亜里って子と話題の蛇喰夢子だ。

早乙女芽亜里はその一件で借金を全額払い、見事ミケから脱出したらしい。

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