【賭ケグルイ】会長の幼馴染みは、 (ページ13)

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11.イカサマページ13

You said

単純にコーヒー飲もうと思っただけなんだけどなぁ。
1口飲んでわたしはこう答えた。

『……ギャンブルは騙される方が悪いんですよ、
でも今は本当にイカサマしようとなんて思ってないので
安心してください』

男子生徒「…そうですか、」

彼はまだ疑っているのか、
怪しいものを見るような目でわたしとるなを見つめた。

本当にやらないのになぁ。
やったらあんまり楽しくないし…。

桃「それでは再開するわね」

綺羅莉がそう言ったので
わたしは手持ちの手札を信じて集中した。

・

___そうして時は進んでいった。

彼は必死にわたしの手札を読んで
わたしはどんどんチップを取って
気がつけばわたしたちのチップの差は10枚だった。

……つまりは、わたしが彼の分を全取りしてしまったということで。

途中まではお互いいい勝負だった。
でも彼の不自然な行動で察したわたしは
イカサマを暴いてチップを取り続けた。

桃「Aが20枚、あなたが0枚……ということは
チップのレートを確認しなくてもいいわね？」

る「ひゃー、すごいね！雪チャン！」

桃「勝者はAよ」

綺羅莉がわたしの名前を読んだ。
それを聞いた彼の表情は真っ青で言葉を発しない。
頭の中が真っ白な様だった。

『……あなたが、あの時イカサマをしなければ
結果は変わっていたかもしれませんね』

男子生徒「……っ、」

『言ったじゃないですか、あなたはわたしに「イカサマは無しですよね」って…
だからわたしはやらなかったのに…。

騙される方が悪いんですよ？わたしの言葉に』

頭を使うギャンブルを終えて
脳内は糖分を欲しがっているけれど
珍しく頭が冴えていて。

彼は最後まで必死だった。

「どうやればわたしを黙せるのか？」
「上手くイカサマしなければ…」と。

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