No.13 ページ14
あっという間に放課後になると、教室のドアから千冬が顔を出した。
「Aー！帰るぞ」
『あ、うん！』
慌てて鞄を持って教室を出ていく。千冬の後ろには場地さんもいたので三人で帰ることになった。
空は夕日が沈みかけていて、その光景が幼い頃の記憶を思い出させた。
そういえば、千冬と一緒に帰るのいつぶりだっけ。
チラッと千冬を見れば本人は場地さんをキラキラした目で見てペケJについて話していた。
場地さんが意外にも動物好きであることが発覚した。
すると、千冬が真剣な表情に変わった。
「俺、気付いたんスけど…コイツの体質、急に相手との距離が近づいたときに発動すると思うんです」
「どういうことだァ？」
『そういえば、手を繋いでも何も起きなかったような…』
「そう！今朝のことで俺は確信した。つまり急に距離が近づくことがない限りラッキースケベが起きることはない！」
「ああ、だからあン時手ェ繋いでたのか」
確かに千冬の言う通り人との距離を保っとけば事故が起こることはないのかもしれない。
「とにかく、お前は急に転んだり相手に近づいたりしないよう注意しろよ」
『は、ハイ』
圧をかけるように千冬にそう言われて乾いた返事をする。
対策方法が見つかってほっとしていると、前方の方からポンパドールの男の子と頭に刺青が入った辮髪の人と大人っぽい金髪の女の子がこちらに近づいてきた。
「誰かと思ったら場地じゃん」
「女も一緒に連れてるなんて珍しいな」
「えぇ！もしかしてどっちかの彼女だったりする？」
「違ぇよ。Aはそんなんじゃねー」
「すでに名前で呼んでるじゃん！」
三人がからかっていると男の子が気のせいかこちらに近づいてきた。
「なあホントに場地とはなんもねぇの？」
『い、いや…場地さんはそういうんじゃないです』
「てか、なんでそんなに離れるの」
『き、気のせいじゃないですかねぇ…』
私が一歩後退すると男の子は一歩近づいてくる。
なんで…何で近づいてくるの。
今まで千冬以外の不良と関わったことがなくて困惑していると場地さんと千冬がかけつけてくれた。
「おいマイキー、あんまソイツに近づくんじゃねぇ」
「えー別にコイツが離れていくからだし」
「ま、マイキーくん…」
するとマイキーと言われてた人が二人を押しのける際に躓いてこちらに倒れてきた。
ドンッと音がするとその人が私を押し倒すような体勢で左手は私の胸を掴んでいた。
なんでこうなるの
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1371人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れな(プロフ) - めちゃくちゃ好きです、、続きみたい、、文才が天才すぎます、、お時間ある時に更新してもらえると嬉しいです、、あと個人的なお願いですけどドラケンと沢山絡ませてもらえたら嬉しいです、、完結までついていかせてください！！ (2023年2月16日 14時) (
レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
渚 - ゴメンナサイ、冗談です。調子に乗ってすみませんでした (2022年1月1日 16時) (レス) id: 689f1d0164 (このIDを非表示/違反報告)
ttakedasaki0906(プロフ) - 半間くんも登場しますかね！？続き楽しみに待ってます！！ (2021年11月30日 23時) (レス) @page17 id: 732dff87b6 (このIDを非表示/違反報告)
渚 - 神らぁー！もうやめて！渚のライフはゼロよ！ついでにだれかぁー！オレの作品もこれくらいにさしてぇ！！梵天の可愛い可愛いボス【マイキー成り代わり】ってやつ！作者さんの宣伝したいレベル！作者さん！宣伝していいですか！？ (2021年11月29日 18時) (レス) @page16 id: bf8590d0f6 (このIDを非表示/違反報告)
かかし(プロフ) - 朋香さん» コメントもして下さりありがとうございます！！そう言って貰えてめちゃめちゃ嬉しいです(*´ω｀*)早めに更新できるよう頑張ります！ (2021年11月28日 16時) (レス) id: 74dd41cf27 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かかし | 作成日時：2021年11月18日 1時
