高学歴ファミリー

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相変わらずクイズ熱心の拓司は、今もクイズの勉強をしている。
部屋にちょうど二人きりになったタイミングで拓司に声を掛ける。

『拓司〜ちょっとこっちきて〜』
拓司「なに〜」

こっちに来た拓司を隣に座らせて、本題に入る前に少し色々な話をする。

クイズのこと、学校生活のこと、など、少し話した後に、本題に入った。

『…ねぇ拓司』
拓司「ん？」
『拓司はさ、今はクイズめちゃくちゃ頑張っているけど、本当はフットサル続けたかったんじゃない？』
拓司「……」

何も言ってこない、ということは、きっと図星だったのだろう。

拓司「…俺はね、フットサル続けたかったけど、今はクイズめっちゃ楽しいよ」
『…本当に？』
拓司「うん。クイズ勝つと嬉しいし、負けると悔しいし、フットサルしていたときに似てる」

拓司の本心が聞けて、少しホッとした。

『…拓司偉いな〜！』

フットサルを続けたかったのに、全然知らないクイズを始めたのに、ここまで努力して力を付けてきた拓司が急に愛おしくなって、頭を撫でてやった。

拓司「うわ！やめろよ！」

そう言いつつも笑顔の拓司を観て、成長したなぁなんて思ってしまうのもきっと俺が親バカだからなのだろう。

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