高学歴ファミリー

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リビングの方まで祥彰と一緒に歩いて行くと、航平と拓哉の声が聞こえてきた。

『…祥彰、いってきな』

ドアを開け、俺の後ろに隠れていた祥彰を少し押してあげると、祥彰はゆっくりながらも航平の方へ向かっていった。

祥彰「……あ、のね、こーへい」
航平「……な、に」
祥彰「…えっと…さっき、は、ごめ、んね…」
航平「おれ、も、ごめん、ね…」
祥彰「また、ぼくとあそんでくれる…？」
航平「うん…！」
祥彰「…！！ありがと！」
航平「さっきのつづきしよ！」

30分前までは泣いていた、なんて嘘の様に、祥彰と航平は笑顔になっており、二人は手を繋ぎながら部屋を出ていった。


『…はぁ〜…よかった仲直りできて』
拓哉「ね。あんな風になるなんて初めてだよね」
『びっくりしたわ。拓哉、航平の面倒見てくれてありがとね』
拓哉「別に…僕兄ちゃんだし」
『え〜笑最近まで俺に縋って泣いてた癖に〜笑』
拓哉「なっ何年前だよっ！」

そう言ってクッションを投げてきた拓哉も、お兄ちゃんになったなぁなんて思いながら、俺は夕ご飯の支度にキッチンへと入って行った。

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