高学歴ファミリー

二男の試練 ページ13

sgi side


『絶対に今日は食べて貰うからな！！』
拓司「そうだそうだ！」
拓哉「こんな日が来るとは…」
拓朗「…あの拳兄ちゃんが…」

俺たちがこんなにも興奮しているのには訳がある。
こうなったのは、今日の朝に航平が放ったある一言により始まった…




ーー今日の朝ーー

祥彰「おはよぉ…」
『ん、おはよー』
航平「あ！よしくん！こっちきて！」
祥彰「ん…？なにしてるの…？」

俺も航平がしていることが分からなかったから、祥彰と一緒に航平の元へと向かった。

『何してんの…って笑』

航平はキッチンにいて、手元にはレタスとトマトが入っているお皿があった。

『それ、サラダ？』
航平「そう！！』
祥彰「なんでサラダ？」
航平「けんにいちゃんにたべてもらうの！」

…成程ね笑

拳は死ぬ程野菜嫌いだ。
寧ろ野菜を退け続けてよくあんなにも成長したなと思う程。

拳「ごめん！寝坊した！」

お。主役登場。

祥彰「あ！けんにいちゃん！」
航平「みて！」

拳「…え？…サラダ？」
航平「そうだよ！」

航平がキラッキラの笑顔で言った。


……拳、顔死んでる。

拳「航平…ありがとう…夜食べるね」
祥彰「え〜よる〜？」
航平「いまじゃないの？」
拳「そう！だから冷蔵庫にしまっておいて！」
航平「はーい…」

明らかにしょんぼりしている祥彰と航平。
今は野菜を回避することができ、喜んでいる拳。

感情が天と地の差なんだが。

拳「ほら！朝ごはん作るから二人はお兄ちゃんたち起こしてきて！」
祥.航「はーい」


『…いいの？笑あんなこと言って笑』
拳「…夜になったら何とかするよ…』


そう言って朝ごはんを作り始める拳。





…これは夜が楽しみだ。

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