高学歴ファミリー

長男の体調 ページ11

sgi side


最近、大学のレポートにその他の課題。そこに加えてバイトや兄弟たちの面倒を見て家事をこなす、なんていう超ハードな生活を送っている。

いつもであれば、兄弟たちの面倒を見てくれている拳は、今学校の合宿により一週間いない。その為、俺が何とかして全部やらなければならない。

結構身体的にも精神的にも疲れてはいるが、そんな事を気にしている暇もなく、次から次へとやらなければならないことが回ってくる。

俺は長男だし、兄弟たちだってまだ幼いのだから、頑張らなくては。

そんな思いで過ごすこと3日が経った。



『…痛った…』

酷い頭痛により起こされた俺は、何とかして立ち上がり、キッチンへと向かった。

『……うわ、や、ばいな』

頭痛のせいで真っ直ぐ歩くことも出来ず、壁に手をつけながら歩くことになった。

拓哉「ん…しゅ、きにいちゃ、ん…？」





……うわ見られた。

『お、おはよ拓哉…』
拓哉「…おはよぉ」

朝に弱い拓哉はまだ寝ぼけているようで、まだ少しふわふわしていて俺の状況に気付いていないよう。

…今のうちに逃げよ



『早く顔洗ってきな』

そう言って俺はバレないよう逃げようとした。

拓哉「…あれ、駿貴兄ちゃん体調悪い？」



……バレるの早くない？

拓哉「顔色悪いし、早く寝た方が良いよ」

拓哉は俺の手を引いて俺の部屋へと向かわせた。


拓哉「今日は僕が色々するから駿貴兄ちゃんは寝てて！」
『ごめん。ありがと』



…迷惑掛けちゃったな
俺長男なのに。

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