第28話 ページ28
Aはいつものように鏡の前で身だしなみを確認する。
日向に刺された傷が治ってから約1カ月ほどだった今日。
ようやく、念願の喧嘩ができるのだ。
「今日はこんな感じでいいかな」
この間新しく買ったダボっとした感じのパーカーを着る。
このパーカーのシルエットが気に入っていた。
そしてそれにショートパンツを合わせる。
Aは今一度鏡に向き直り、満足げに頷くと家から出た。
集合場所である駅前にはすでに約束していた自分のグループの仲間が集まっていた。
Aが最後だったらしい。
「ごめん、お待たせ」
「…行くか」
人通りの多い駅前だと、こうして7人ほどが集まっていても違和感はない。
あえて人気の多い場所を集合としたのはそういう理由だ。
はたから見ればただの友達同士の集まりであって、これから喧嘩をしに行くなんてわかりもしないだろう。
そして集まった7人は歩き出した。
辿り着いた先は人通りのない大きな道路。
オレンジの街灯だけが静かな道路を照らしていた。
Aたちは横一列に道路の真ん中に立つ。
すでに7人はお面をつけており、あとは相手が現れるのを待つのみ。
「…そろそろか」
バイクの音がだんだんと近づいてくる。バイクの集団は道を塞ぐ7人に気づきバイクを止めた。
「誰だてめーら。敷かれたくなかったらそこをどけや！」
7人は誰1人として喋らない。
ただ1人、Aは一歩前に出る。
腕をゆっくりと胸の前で止め、右足を引いてお辞儀をする。まるで相手を迎え入れるかのように。
「お前らあの地区のやつらか？」
Aは静かに頷いた。
それは、喧嘩の始まる合図だった。
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魄 - 秋(シュウ)さん» ヽ(*´∀｀)bﾊｰｲ (2017年12月3日 15時) (
レス) id: 95ee45f67a (このIDを非表示/違反報告)
秋(シュウ)(プロフ) - 魄さん» コメントありがとうございます！テストお互い頑張りましょうね！ (2017年12月2日 22時) (レス) id: 19f78b416f (このIDを非表示/違反報告)
魄 - あ、あとテスト頑張れ〜！私もテスト期間だわw (2017年12月2日 17時) (レス) id: 95ee45f67a (このIDを非表示/違反報告)
魄 - 続編楽しみにしてます！頑張って！ (2017年12月2日 17時) (レス) id: 95ee45f67a (このIDを非表示/違反報告)
秋(シュウ)(プロフ) - みきやんさん» コメントありがとうございます！本当ですか！めっちゃ嬉しいです…！ (2017年12月1日 17時) (レス) id: 19f78b416f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋(シュウ) | 作成日時：2017年11月8日 19時
