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第16話 ページ16

Aが来てから、晩御飯の時間はいつもより賑やかだった。

そして話題はいつしか廃工場での喧嘩のことになった。


「というか、tranceparentってどーゆー意味なん?」


鷲がAに尋ねる。


「は、お前意味もわかんねーの?バカかよ」


左京はそう口を挟む。


「透明って意味だろーがよ」


Aが説明するまでもなく答えが言い当てられる。鷲はバカにされたことをギャンギャン吠えながらご飯を口に運ぶ。


「でもなんとなく名前合ってるよな」

「そうですか?」

「なんか、地味な感じとかさ」


加藤のいつもの煽りグセに対してAはにこやかに答える。


「達磨の人たちは喧嘩の最中騒がしすぎなんですよ。もっと静かに喧嘩できないわけ?」


ニコニコと吐かれた毒に加藤も応戦する。


「んだと?黙々と作業みたいに喧嘩しやがって。そこが地味なんだよ。てか、趣味の悪いお面までつけやがって」

「趣味が悪いとか言わないでくださいよ!それが私らの持ち味なんですー」


2人はそう言い合うが、お互い楽しそうに笑っていた。


「てか、Aのこと全員でどれくらいいんの?」


右京はご飯を頬張りながらAに尋ねた。


「えっと、全員だと確か150くらい…」


Aがそう言うと皆静かになった。


「…そんなにいんの?」

「…はい」


加藤は身を乗り出す。


「どうやってそんな集めたんだよ」

「気がつけばこんな感じになってました…」

「すっげーなそれ」


日向は楽しそうに話すAを見る。こうして見ているとAも普通の高校生だな。


「私たちのところは喧嘩するために集まってるんでいわば同好会に近いんですよね。だから、割と入りやすいんじゃないですかね」

「入りたいって言ったら誰でも入れんの?」

「選別はしますよ。一週間ほど監視させてから決めてます」

「えげつねーな。どう判断してんの?」

「その人が一般人であることが第一ですね。私たちあくまで普通の日常を持つ一般人の集まりですからね」


左京は納得したように頷く。


「そういうとこは徹底してるんだな」

「そこ崩れたらグループが崩れますからね」


高校生のくせに、リーダーとしての責任は全うしているらしい。そういうところは子供らしくないな。

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- 秋(シュウ)さん» ヽ(*´∀`)bハーイ (2017年12月3日 15時) (レス) id: 95ee45f67a (このIDを非表示/違反報告)
秋(シュウ)(プロフ) - 魄さん» コメントありがとうございます!テストお互い頑張りましょうね! (2017年12月2日 22時) (レス) id: 19f78b416f (このIDを非表示/違反報告)
- あ、あとテスト頑張れ〜!私もテスト期間だわw (2017年12月2日 17時) (レス) id: 95ee45f67a (このIDを非表示/違反報告)
- 続編楽しみにしてます!頑張って! (2017年12月2日 17時) (レス) id: 95ee45f67a (このIDを非表示/違反報告)
秋(シュウ)(プロフ) - みきやんさん» コメントありがとうございます!本当ですか!めっちゃ嬉しいです…! (2017年12月1日 17時) (レス) id: 19f78b416f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:秋(シュウ) | 作成日時:2017年11月8日 19時

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