21話 ページ22
厨房には、椅子もテーブルもあるので、ここで食べても問題ないだろう。
『えっと、じゃあエディを呼びに行かなくちゃ。』
「ああ、私が呼んでくるから、セリーは食器の準備をしていなさい。」
そういえば、まだスプーンも用意してないし、お茶も入れてない。
『わかりました、ありがとうございます。』
神父様が行ったあと、まずはお茶を入れようとコップをさがす。
全部透明のコップだ、ダニー先生らしい気がする。
一応、コップもスプーンも三つあったので、テーブルに綺麗に並べて、二人が戻って来るのを待つ。
「お待たせ、セリー!!」
しばらくすると、二人が戻ってきた。
皆で椅子に座り、手を合わせる。
「あれ、これ僕?!」
『うん、エディだよ!』
良かった、ちゃんとエディに見えたようだ。
「これ、神父様が教えて作ったの?」
「ああ、彼女が急に作りたいと言い出してな。」
「すごい、お惣菜とかと違う、家庭的な味だね。」
『本当?なんか嬉しいな………』
自分で思うのもなんだが、教えて貰ったが、自分でも作ったから、より美味しく感じる。
『ねぇ、エディ、これ、明日の夜にでもダニー先生に作りたいと思ってるんだけど、喜んでくれるかなぁ……?』
「えっ、ダニーに?!どうして……」
『冷蔵庫、お惣菜ばっかりだったし、それに、少しでも先生に好いてもらいたくて………』
「そっか、うん、喜んでくれると思うよ!頑張ってね!!!」
『そうかな、ありがとう!』
エディのその言葉で少し勇気が沸いた。
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ルシアン - 紫猫さん» ありがとうございます、そう言って頂けて、凄く心強いです!!これからも、どうか宜しくお願いします!!! (2019年5月3日 1時) (レス) id: 8e18340e64 (このIDを非表示/違反報告)
紫猫(プロフ) - お疲れ様です。今回もとても面白かったです!機材の不調は自分には何も出来ませんが応援しています。頑張ってください! (2019年5月1日 23時) (レス) id: 06b40f4b56 (このIDを非表示/違反報告)
ルシアン - ツンデレっぽくなってしまいましたが、今は初めてあんなに好き好き言われたから、戸惑ってる感じですかね?夢主ちゃんを好いている訳では無いかと。 (2019年3月28日 22時) (レス) id: e17bcf6385 (このIDを非表示/違反報告)
hinasnow(プロフ) - ダニー先生まさかのツン多めのツンデレですか!? (2019年3月28日 22時) (レス) id: 06b40f4b56 (このIDを非表示/違反報告)
ルシアン - マジですか、まさかの夢主ちゃんファンが現れた?!夢主ちゃんも喜んでると思います、もしかしたら好きになっちゃってるかも? (2019年3月27日 2時) (レス) id: e17bcf6385 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルシアン | 作成日時:2019年3月8日 2時