◆*2*◆ ページ2
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和「…ふぅ…」
吐いた白い煙がもくもくと
風の中に溶け込んでいく
会社の屋上で一服してるこの時間が
結構好きなんだよね俺…
別に、景色が好きだとか風が気持ちいいとか
そんなものを感じて感傷的な気分になれるようなロマンチックな男じゃ
全然ないんだけどね？
なんて言うか…
"落ち着く"って言うのが
一番正しいのかな？
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…あぁ、後は
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"空に一番近い"・・・・
っていうのも
ここが好きな理由の一つなのかもしれない…
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潤『結婚すればわざわざ出掛けなくても毎日会えるわけじゃん？』
和『……まぁ』
潤『そしたらナゴミちゃんも寂しくないだろうし、良いことづくしじゃん』
和『…』
潤『俺は良いと思うけどねぇ・・・2人の結婚』
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和「…」
・・・結婚…ね…
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俺だって…
考えたことないわけじゃないよ
大学でナゴミと知り合って
告白されて
付き合うことになって
お互い別々の所に就職したけど
関係はずっとそのまま続いてる
余裕があるってほどじゃないけど
毎日コツコツ働いて
もう一人養ってやれるくらいには稼いでるから…
.
だから結婚は
出来ないわけじゃない
しようと思えばいつでも
ナゴミの気持ちさえ離れてなきゃいつでも出来るんだよね
.
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.
ただ俺が…
いつまで経っても前に進めないだけで・・・・
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