許婚でも恋がしたい。【赤葦京治】

恋に憧れて九日目 ページ10

Aside

　


　

電話の相手が気になってしまった。だって、

　






　
───赤葦さん、嬉しそうなんだもん。


　



　


あれ、チクリと、胸が痛い。


　
　



なんでだろう。
　








訳も分からず立ちすくんでいると、電話を終えた赤葦さんがこちらをのぞき込んでいた。


　





「…どうしたんですか。」




　


「あ、いえ、今日はありがとうございました、ともう一度だけ言いたくて。」



　



ちょっとだけウソ。



　




「そうですか。…あ、そうだ、今度お散歩デートしませんか。」








さっき唐突に、デートしようと言ったけど、と付け足す。

　





　


「散歩ですか？」




　


　
「あ、お食事デートの方がよかったかな？三つ星とか。」







あ、Aさんは五つ星か。なんて笑う。








「いえ、お互いを知ることができそうなのはお散歩が一番だと思いました。じゃあ、また改めて連絡ください。」









うわぁ…！楽しみ…！デートなんて生まれて初めてだわ…！





　


　
いつもは両親が過保護で外にはなかなか出してもらえないけど、赤葦さんとなら許してくれるよね。
　



　





久しぶりにまだまだ遠い、予定も決まってない日にちに期待するなんて一体何年ぶりだろう。


　


　



デートが楽しみすぎて赤葦さんのなぜにあんなに嬉しそうだったのかなんて忘れてしまった。



　

　


　


　
　
皆さんの温かいコメント、泣きそうになりながら読んでます…！ありがとうございます！
いや、ホントに歯が痛いだけでここまで弱るとは…。
でも、更新しますよー！(*ゝω・*)ノｲｪｰｲ


お気に入り登録者374人、評価134人、


そしてコメントをくれた方、これを読んでくださってるそこのAさん！
　



感謝しきれない感謝を！
　


　


　
2016/1/10/13時現在。


ユナン


　

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