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恋に憧れて十九日目 ページ20

Aside
 


 
その後も何回かデートをして距離が縮まってきたんじゃないかと思うある日。

 



 



 

お父様からの呼び出しなんて久しぶりだな。ノックをすると、入れ、という無機質な返事が返ってきていつもの父だと確認した。







「A。赤葦くんとはうまくいってるのかね。」




 

「はい。…お父様が望んでるようなことはまだではありますが。」


 




 

おそるおそる伝えると、そうか。なんてあっけない返事。驚きで顔をまじまじと見てしまう。


 







「まぁ、そんな事今更どうでもいい。」


 




「…はい…?」


 





「明日、新しい婚約者が来る。

 


お前があまりにも遅いから許婚を破棄している所なんだ。」


 





「…そんな、だって今、」


 





「とにかく、準備しておけ。」



 



「ま、待って下さ「なんだ。口答えは許さんぞ。お前は駒で、言われたまま動いておけばいい。何度も口を酸っぱくして言っているだろ!」




 




「…、……失礼しました。」

 





 

唇を噛み締めて下をみる。自分の思った事さえ言わせてくれないなんて。
 


 





 
なんだよ。始まりが唐突なら終わりもこうなのか。せめて最後に会ってこれまでのお礼でも言いたかった。


 





もう会えない。そんなことを思うとちょっぴり胸の奥がチクリとした。







 

 




赤葦side

 



 
「京治。明日の事だが…、」


 





「…明日はAさんの家に訪ねようと思ってます。」

 

 




 
久しぶりに父の部屋に呼ばれた。なんだか、嫌な予感がしてならなくて…。って、嫌な予感ってなんだ?






 
「そのことなんだが…。明日、どうしても京治に会いたいと泉野のお嬢さんが言ってるそうなんだ。」





 
泉野────。阿久利さんだ。


 


 


何の用だろう。




 


「それと、伊集院さんの方だが…、もう許婚を破棄したいと申し出ている。」



 



嫌な予感。そんなの生易しい表現だということを知った。現に心臓が嫌な音をたてて忙しく動いている。

 




「…それは、Aさんが言ったんですか?」


 



 
「その様に聞いているが?」

 





「…そうでしたか。」


 





言葉にならない喪失感に襲われて、でも彼女のことを思うとそれが妥当かと思った。

 






でも、どうしてこんなに胸が痛いんだろう。
 



 



 

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ユナン(プロフ) - 椿さん» はい!わかりました!ありがとうございます!コメント遅くなってごめんなさい。(´・ω・`) (2016年3月6日 23時) (レス) id: cf8e161d90 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - です。 (2016年2月25日 21時) (レス) id: 6ddfbdbf33 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - すみません。見直しをしたらいいたい事が書かれていませんでした。本来いいたかったことは、メッセージありがとうございました。また、よろしくお願いします。 (2016年2月25日 21時) (レス) id: 6ddfbdbf33 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - お久しぶりです!母に見るのを止められていました。いつ見てもドキドキします! (2016年2月25日 20時) (レス) id: 6ddfbdbf33 (このIDを非表示/違反報告)
sayaka(プロフ) - ユナンさん» こちらこそ、夜分遅くにすみません。久しぶりの更新にテンションMAXです!!ありがとうございます。これからも、応援しています。 (2016年1月27日 23時) (レス) id: a1946caf5c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユナン | 作成日時:2016年1月8日 0時

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