恋に憧れて十七日目 ページ18
Aside
「Aさんはミルフィーユが好きなんですか？」
運ばれてきたミルフィーユを食べるなり話しかけてくる赤葦さん。
「あ、はい！薄い生地の中に薄くクリームが綺麗に入ってるの、素敵じゃないですか！なんか二度(？)美味しい…！」
そうですか、と言いながらなんか見つめられて気恥ずかしい。じっ、とまるで絵を描くときにモデルを目に焼き付けるような視線みたい。
「あ、一口いります？」
欲しいのかな。どうぞ、と口元にもっていく。あたふたしながらも何かを決心したのか、
「…っ、い、いただきます。」
「…どうですか！美味しくないですか？」
「…美味しいです。」
え、そんなに赤面するほどの美味さか…!?…わかります。美味しいよね！
「私、デートって初めてなんですよ。だから今すごく楽しいです。」
「それなら良かった。」
そのあとも、何だかんだ言ってものすごく楽しかった。綺麗なネックレスを見たり、シーグラスというビンの欠片でできたランプとか、公園の花壇で可愛い花を見たり。
「すごく楽しかったです。」
「そうですね。」
日が暮れてビル群が無機質な明かりを灯していくなか名残惜しいけれどもう今日が終わりを告げる。
「…送ってくれてありがとうございました。」
赤葦さんは自宅までわざわざ送ってくれた。申し訳ないけど、これもデートの内らしく。
遠足は、帰るまでが遠足ですよ！みたく。
「これ、さっきの店で買ったんで、今日の記念というか。」
赤葦さんは袋を取り出した。
「ネックレスです。」
「え!?私、赤葦さんに何もないんですけど!?…ど、どうしたら…。」
「いえ、そんなつもりでプレゼントを贈るわけじゃないんです。」
「…？」
「これからも、よろしくお願いしますって事で。」
「！はい！よろしくお願いします！」
今日はずっと笑ってばっかりだったとおもう。これも、赤葦さんのおかげだな。
「今日はありがとうございました！また誘ってください！」
はい、と返事が返ってきてくすぐったい気持ちになる。
文字数…。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 432人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユナン(プロフ) - 椿さん» はい！わかりました！ありがとうございます！コメント遅くなってごめんなさい。(´・ω・`) (2016年3月6日 23時) (
レス) id: cf8e161d90 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - です。 (2016年2月25日 21時) (レス) id: 6ddfbdbf33 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - すみません。見直しをしたらいいたい事が書かれていませんでした。本来いいたかったことは、メッセージありがとうございました。また、よろしくお願いします。 (2016年2月25日 21時) (レス) id: 6ddfbdbf33 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - お久しぶりです！母に見るのを止められていました。いつ見てもドキドキします！ (2016年2月25日 20時) (レス) id: 6ddfbdbf33 (このIDを非表示/違反報告)
sayaka(プロフ) - ユナンさん» こちらこそ、夜分遅くにすみません。久しぶりの更新にテンションMAXです！！ありがとうございます。これからも、応援しています。 (2016年1月27日 23時) (レス) id: a1946caf5c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ユナン | 作成日時：2016年1月8日 0時
