恋に憧れて十六日目 ページ17
赤葦side
「イヤです。」
即返ってきた言葉にショックを受ける。そして、ショックを受けた自分にも驚きが隠せない。すると、
「そうやって、私のご機嫌をとってるみたいなのが、イヤです。」
「…はい？」
「決めました。赤葦さんは今日、１日彼氏です。私は赤葦の許婚ではなく、彼女です。…いいですね？」
催眠術をかけるみたいに暗示してくる。楽しそうに笑うAさんを見て良かった、と思う反面、なぜか心拍数があがった。
「そして、最近駅前にできたというカフェに行きましょう！」
さっと、何気ない感じで手をつながれて引っ張られる。そんな、今までは見せてくれなかったようなAさんの性格を感じて、
────嬉しい、なんて。
「…あとAさん。そっちは駅前と真逆ですよ。」
「え…！」
「…赤葦さんは、あまり笑わないですよね。」
カフェについて一段落。席に着くとき離れた手が少し寂しかったのは気のせいだ。…おそらく。
「…そうですか。自分ではあまり気にしてないんですけど…。」
「そうなんですか。あ、そう言えば、赤葦さんは学生の時、部活とかやってたんですか？」
そんな事を聞かれてふと、あの先輩を思い出す。懐かしい。大切なチームメイトと優勝を目指して頑張っていた日々って、大人になるとなかなか味わえる物ではないと知ったから。
「…赤葦さんが笑った……。」
レアですね！なんて嬉しそうにしているAさんに、さらに笑みがこぼれてしまう。
「赤葦さんを笑わせられるその人が羨ましいです。…私にはできないから。」
苦笑するAさん。…やっぱり分からない。
…貴方が笑うとそれだけでこの心臓はこんなにも反応するなんてこと。
「…お！きたきた。」
注文したケーキが運ばれてくるのをすごいキラキラした目でみている貴方にまた笑いがこぼれた。
「…赤葦さん、今日はよく笑いますね。よかった。」
───そんな言葉で気づく。なんだ。もしかしたら一緒だったのかも。
きっと、Aさんも俺も、お互いの笑顔が見たかったのかもしれない。
そう思っていてくれたらいいのに。
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ユナン(プロフ) - 椿さん» はい！わかりました！ありがとうございます！コメント遅くなってごめんなさい。(´・ω・`) (2016年3月6日 23時) (
レス) id: cf8e161d90 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - です。 (2016年2月25日 21時) (レス) id: 6ddfbdbf33 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - すみません。見直しをしたらいいたい事が書かれていませんでした。本来いいたかったことは、メッセージありがとうございました。また、よろしくお願いします。 (2016年2月25日 21時) (レス) id: 6ddfbdbf33 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - お久しぶりです！母に見るのを止められていました。いつ見てもドキドキします！ (2016年2月25日 20時) (レス) id: 6ddfbdbf33 (このIDを非表示/違反報告)
sayaka(プロフ) - ユナンさん» こちらこそ、夜分遅くにすみません。久しぶりの更新にテンションMAXです！！ありがとうございます。これからも、応援しています。 (2016年1月27日 23時) (レス) id: a1946caf5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユナン | 作成日時：2016年1月8日 0時
