【艦これ】島風、ほっぽ、ペット生活、始めます！【かじぺじ】 (ページ9)

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第八話ページ9

「やったね、連装砲ちゃん！作戦成功！！」

ー島風！ちゃんと話を聞いてよ！

「大丈夫大丈夫！今のところ何もないけど、襲われても私なら逃げられる！」

ーだから、そうじゃなくて…危ない！前！！

「え？…ｵ"ｳ"ｯ！？」

何かが私の前に立ち塞がって、れにお思いっきり衝突してしまった。

「いったーい！ちゃんと避けてよ…ね…！？」

『■、■■、■■■■■■■■■！？』

逆光でよく見えないけど、それは、昨日見た犬より何倍も大きく見えた。

「ﾋｯ…！来ないで！」

私は連装砲ちゃんに撃ってと合図する。

ー島風。

「な、何？」

ーだから、今は止めようって言ったのに…

「た、弾切れ！？」

何かあったら連装砲ちゃんがいる。
そう考えて疑わなかった。その慢心は、今、明らかに私の死期を早める。

ーこうなったら…島風、走って逃げるしかない！立って！

「だ、ダメ…立てな…」

「ねぇ」

影の後ろから声がした。

「大丈夫？」

その小さな影…と言っても、私より少し大きい影は、私に手を差し伸べる。

「大丈夫、コイツはヒトには何もしないよ」

「あ、ありがと…」

影の手を借りて立ち上がると、その影の姿がはっきりと見えた。

肩までの長さの茶色い髪、大きく、澄んだ瞳。
それは、どこからどう見ても非の打ち所がない「美人」だった。

「怪我は…無いみたいだね。もしかして、コイツから逃げてきたの？」

そう言って、私を起こした少女は後ろを指差す。

そこに居たのは、明らかに昨日見た奴とは違う奴だった。

「ち、違う…」

「あれ、そうなの？…多分だけど、それペットショップの店員じゃない？」

ー島風、多分この子の言う通りだよ。僕、飛び出したときに顔見たもん。それに彼、今島風の飼い主だって言った。

『■■■■？■■■■■■■■■■！』

そう何語か分からない声を発して、彼女が指差した犬が私に手を差し出した。