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（人2）side
神谷先生が帰ってしばらくが経った。でも、2人とも一歩も動かない。ううん、私は動けなかった。さっき将洋が言った言葉が頭の中で反芻する。沈黙を破ったのは将洋だった。
将洋「ごめんな、困惑させるようなこと言って。でも俺、もう遠慮はしないから」
（人2）「…どうしてそんなに…」
将洋「私を想ってくれるのかって？言ったじゃん。（人2）を愛してるから。（人2）が…俺の生きる理由だから。だから、あんな男には渡さない」
将洋は決して私から目を離すことなくそう言った。彼の心は決まっていた。一方で私の心は複雑だった。心は将洋を求めてる。将洋の側にいたい。許されるのならば、もう一度やり直したい。でも、頭はそれを許さなかった。
将洋「それとさ…関田から聞いたんだ。（人3）のこと。あの子は………俺の子なんだろ？」
（人2）「！！それは…その…」
将洋「ありがとう。（人3）を立派に育ててくれて。1人で苦労かけてごめん」
私は首を横に振った。違う、そうじゃない。将洋には何も悪くない。
将洋はそっと私に近づき、頬を伝う涙を拭った。
将洋「これからは、俺が2人を幸せにしたい。ううん、必ず幸せにする。だから…俺のとこに戻ってきて」
（人2）「将洋…」
将洋「おっと、抜け駆けはダメか。神谷さんに怒られちゃうな」
将洋はそう言って笑った。その笑顔にこっちまで笑えてくる。
将洋「…俺、アメリカに行くんだ」
将洋は突然そう告げた。頭の中がフリーズする。アメリカって何で？
将洋「半年だけだけどな。次全日本の召集がかかるまでの間、アメリカのチームでプレーすることになった」
（人2）「…そうなんだ」
将洋「そんな顔すんなよ。期待するだろ？(笑)俺、絶対強くなって帰ってくるから。だから急いで結論は出さなくていい。てゆうか、出さないで。ただ、俺のことちゃんと見てて」
私は何も言わずに将洋の目を見つめていた。変わらない将洋の目。いつだって真っ直ぐで、私を愛してくれたその目が私は好きだった。そして、またその目に溺れそうになる。
将洋「それじゃあ、俺、帰るわ。（人2）も中入って」
（人2）「うん…」
将洋は最後に私の頭を撫でて帰っていった。向けられた背中がとても大きく見えた。
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うのの - すごい…！苗字が柳田になってるって…！え、すごい…！ (2017年6月21日 15時) (
レス) id: a852a982c6 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - 番外編嬉しいです(^.^) 楽しみにしています！ (2016年10月15日 19時) (レス) id: aea2ec15c6 (このIDを非表示/違反報告)
ma9 - 完結おめでとうございます。ぜひ、番外編がよみたいです。 (2016年10月13日 21時) (レス) id: 6caee87ad9 (このIDを非表示/違反報告)
Nissylove(プロフ) - 完結おめでとうございす……！！！涙が……止まらない！感動しました！続編見たいです！暇な時で結構です！！よろしくお願いします！！！ほんとうにお疲れ様でした！完結おめでとうございます！！ (2016年10月10日 1時) (レス) id: 591ed1e093 (このIDを非表示/違反報告)
歌穂梨 - 感動しすぎて…！(涙)柳田ジャパンと主人公&柳田のその後を読みたいです！ぜひ続編をお願いします！ (2016年10月8日 21時) (レス) id: c9b6dc51b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：snow white | 作成日時：2016年8月14日 14時
