ヒーローたち。 ページ29
助けに来てくれたお兄ちゃんはまるでヒーローだった。
裕貴も。
そして、すぐに駆けつけてくれた久野ちゃん、いのり、つっくんも。
警察の人が二人を捕らえた。
久野｢大丈夫！？｣
A｢ちょ、ちょっと待って！つっくん、裕貴、見ないで！
私服ほぼ着てないの…｣
泣き笑いながらこぼす。
梶｢あ。水瀬さん、これ着せてあげて！｣
代永｢中にも一応着た方がいいよね？パーカーだけど着て！｣
と、コートとパーカーを差し出される。
久野ちゃんが縄を解いてくれて、すぐにいのりに服を着せてもらった。
立ち上がってよろめいた私を、お兄ちゃんが抱きしめた。
｢怖かったよな。ごめん。｣
その一言で、止まりかかっていた涙が溢れ出し、声を上げて泣いてしまった。
｢うぁぁぁあん！
うっ、うぇ、うわぁぁぁん！
おにいちゃぁぁぁん！
こわかっ、ひぐ…たぁ…
かみ、のけ…うっ、だって…
ふくも…きられ、て
からだっ、みられ、て。
わたし、のお兄ちゃんはっ、うぇ、お兄ちゃんだけ、なのっ、に！
あいつがお兄ちゃん、とか、言われてぇっ！
ねぇ、お兄ちゃんはっ、ひぐ、お兄ちゃんだけ、でしょ？｣
｢うん。お前の兄ちゃんは俺だけだよ｣
帰りは裕貴が送ってくれた。
髪の毛は、明日いのりが美容院に連れていってくれるって。
服は気にしなくていい、また買おう？と久野ちゃんも言ってくれた。
つっくんも、楽しいことを考えよう！と、遊びに行こうと誘ってくれた。
でも、おかしいの。
窓を眺めた時に、道を歩いている男の人が怖いの。
お兄ちゃんもつっくんも裕貴も平気なのに。
二人が貸してくれたコートもパーカーも着ているのに、何故だか震えが止まらなかった。
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ゆうの(プロフ) - 梶裕貴厨さん» 本当ですか！？嬉しいです...！ありがとうございます！今後もよろしくお願いします！ (2017年1月13日 23時) (
レス) id: 9ee1cd1cf7 (このIDを非表示/違反報告)
梶裕貴厨 - この作品凄く好きです！梶くんがかわいすぎてww下野兄弟もwwなので更新頑張ってください！応援してます！ (2017年1月13日 18時) (レス) id: 55239e36a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの | 作成日時：2016年10月26日 18時
