お兄ちゃん...！ ページ26
まあそんなこんなで楽しく収録は終わった。
まだ夕方だけど今日は仕事ないんだよな〜。
最近学校行けてないし、勉強なんてどーでもいいやぁー。
お兄ちゃんと裕貴、最近どうかなぁ…
んー…
妹が心配することでもないな！
お兄ちゃんはラジオだし、さっさと1人でかーえろっと。
その瞬間、黒い人に口を塞がれた。
抵抗するも、だんだん眠くなってくる。
意識が遠のく中、車に乗せられるのがわかった。
次に目が覚めるのが、どこかわからない暗くて人気のない倉庫とは知らずに私は眠ってしまった。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿________
目が覚めると、体を縄で縛られ椅子に括りつけられていた。
｢っ！｣
｢やっと起きたね…Aたん♡｣
なにこいつ…声優さんとか業界の人としか話さないからかもしれないけど、声が嫌だ…
｢なんなの、これ！解いてよ…！！｣
｢そんなに暴れても取れないよぉ？これでAたんは俺の妹だね！
下野紘なんかじゃなく、俺の…｣
｢いやっ！お兄ちゃんはお兄ちゃんだけなんだから！
気持ち悪いっ！！！｣
｢どうして妹がそんな口を聞くの？
悪い子には、お仕置きしなくちゃ、ね？｣
｢な、なによ…｣
｢んーそうだな…
僕はね、ロングヘアよりショートカットの方が好きなんだよね。
切っちゃおうか！｣
｢嫌！！やめて、それだけは！！
いやだ！！放して！！｣
お兄ちゃんになでてもらった髪。
伸びたなぁって毛先を整えてもらった髪。
女の子らしくなったな、って褒めてもらった髪。
ほんとに俺と髪までそっくりだなぁって笑われた髪。
それだけは嫌だ…っ！
｢そんな可愛い声でやめて、なんて僕にとってはやって、に聞こえちゃうんだよなぁ…｣
｢いや、やだ！！！
やめてってば！！妹の髪を切るなんて、そんなお兄ちゃんいない！！｣
｢髪を切るのはお兄ちゃん。
ラジオで言ってたよね？｣
｢おにぃ…紘は無理矢理切らない！
頼んだ時に切ってくれるの！！だからやめて！｣
｢ふーん。まあ、切るの俺じゃないし。｣
俺じゃない？どういうこと？
｢あらぁ。ほんとに捕まったのね。
ばかみたい。｣
シャキッ、シャキッとハサミを鳴らすその姿には見覚えがあった。
｢愛川…姫華。｣
｢あなたがオトコといるのが許せないの。
下野さんとも、梶さんとも馴れ馴れしくして。｣
｢お兄ちゃんだもん｣
｢あなたのお兄ちゃんはあの人でしょう？
さ、切るわよ。｣
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ゆうの(プロフ) - 梶裕貴厨さん» 本当ですか！？嬉しいです...！ありがとうございます！今後もよろしくお願いします！ (2017年1月13日 23時) (
レス) id: 9ee1cd1cf7 (このIDを非表示/違反報告)
梶裕貴厨 - この作品凄く好きです！梶くんがかわいすぎてww下野兄弟もwwなので更新頑張ってください！応援してます！ (2017年1月13日 18時) (レス) id: 55239e36a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの | 作成日時：2016年10月26日 18時
