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ー・・「今日であの事件から１週間なのね」
ー・・「怖いわよねぇ。うちの子も巻き込まれたらって思うと…」
ー・・「死んだ人もねぇ、気の毒に。」
ー・・「若い人だったんでしょう。」
ー・・「本当に“ヒーロー”よねぇ。」
風が吹き抜ける。
靡く髪を抑えながらしっかりと目を見て話しかける。
「ね、少しお話しましょうか」
男の子は、戸惑った表情をした。
当たり前だ。今の私は不審者に等しい。
「みんなと遊ばないの？」
「…僕はみんなと楽しく遊べない」
やっと口を開いた。
どうして？そう、先を促した。
…僕は人殺しだ。
静かに、だけどはっきりと言った。
“人殺し”。
堰が切れたように泣き出した。
溜め込んできたであろう思いは止まらない。
「僕は人殺しだ！
敵から僕をかばった人が僕の代わりに死んだ！！
僕はヒーローになりたかったのに…。
ニュースで言ってたよ。
その人は将来有望の人で、恋人もいて…。
僕が、………………………………
僕が死ねばよかったんだ。」
「違う」
涙でぐしゃぐしゃの顔。
まだ小学生低学年くらいの子供。
敵の事件に巻き込まれ、人が死んだ。
子供ながらに責任を感じていたんだろう。
誰にも言えず、抱え込んだ思い。
“ヒーローになりたかった”。
夢を諦めかけている。
「君は人殺しなんかじゃない。
死ねば良かったなんて、死んでも言うな。」
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おちょぼけ(プロフ) - 半分ニートガールさん» 嬉しいです。ありがとうございました (2018年11月16日 16時) (
レス) id: b5b60748e6 (このIDを非表示/違反報告)
おちょぼけ(プロフ) - 卯の花さん» こちらこそ読んでいただきありがとうございます (2018年11月16日 16時) (レス) id: b5b60748e6 (このIDを非表示/違反報告)
半分ニートガール - 感動いたしました。こういう話に弱いんだよｺﾝﾁｷｼｮｳ!!! (2018年11月11日 13時) (レス) id: 94956eabef (このIDを非表示/違反報告)
卯の花(プロフ) - 素敵です。泣きました。素敵なお話ありがとうございます (2018年11月11日 0時) (レス) id: 68c980d0a1 (このIDを非表示/違反報告)
おちょぼけ(プロフ) - マイさん» 最後まで読んでいただきありがとうございます (2018年11月10日 14時) (レス) id: b5b60748e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おちょぼけ | 作成日時：2018年4月7日 14時
