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考えるより先に体が動いた。
子供の叫び声。
逃亡中の敵。
考えられることなどひとつしかない。
先輩の静止の声を振り払い、声が聞こえた方向に走る。
角を曲がり、路地裏に入る。
咄嗟に子供を後ろ手にかばい敵と対峙した。
情けない。
敵を前に恐怖で声が出ない。
情けない情けない情けない情けない情けない情けない
何のために警察官になった！動け！
後ろには守らなければいけない子供がいる。
引くことなんて出来るわけがない。
それはわかっている。
わかっている！…だけど、
心とは裏腹に体は少しも動かない。
ー、何のために警察官になったのか。
私は、誰かを救う人に憧れた。
私もそういう人になりたかった。
笑顔で“大丈夫”。
そんな人に。
敵の巨腕が振り下ろされる。
私は、
ヒーローになりたかった。
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おちょぼけ(プロフ) - 半分ニートガールさん» 嬉しいです。ありがとうございました (2018年11月16日 16時) (
レス) id: b5b60748e6 (このIDを非表示/違反報告)
おちょぼけ(プロフ) - 卯の花さん» こちらこそ読んでいただきありがとうございます (2018年11月16日 16時) (レス) id: b5b60748e6 (このIDを非表示/違反報告)
半分ニートガール - 感動いたしました。こういう話に弱いんだよｺﾝﾁｷｼｮｳ!!! (2018年11月11日 13時) (レス) id: 94956eabef (このIDを非表示/違反報告)
卯の花(プロフ) - 素敵です。泣きました。素敵なお話ありがとうございます (2018年11月11日 0時) (レス) id: 68c980d0a1 (このIDを非表示/違反報告)
おちょぼけ(プロフ) - マイさん» 最後まで読んでいただきありがとうございます (2018年11月10日 14時) (レス) id: b5b60748e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おちょぼけ | 作成日時：2018年4月7日 14時
