【Fate/GO】投与されるソレは愛なのか【Sherlock Holmes】 ページ38
何故、どうしてこうなった。何故私はこの男に求められているんだ。誰もいない薄暗い工房でその伏せかけた瞳は淡く光っているように見え、酷く酷く唆られた。
「抵抗はしないのかい」
「スーパーバリツ使いに敵うわけない」
机に押し倒された状態は結構辛いが、手首を抑えられてしまったらどうしようもない。
「令呪を使えばいい」
「…簡単に言うね」
顔を少し横に背ければ注射器が転がっており無理矢理視線を交わらそうとする袖をまくった腕には注射痕がいくつもある。白く透き通った肌にある注射痕はなんとも形容し難い感情がこみ上げてくる。
「クスリまた打ったの?」
「あぁ、やったよ。非常に気分が良い。カルデアのサーヴァントも少なくなったしね」
そうしてまた唇を重ねられる。
「A君もどうだね、私が投薬してあげよう」
「ホームズ」
流石にいけない。それは駄目だと私は止めた。
「そうかい。構わないがね」
そう言ってされた口付けは深く長く、苦しくなるが彼は解放してくれない。声にならない声が出るだけであり、ようやく解放された時には酸素を取り入れるのに精一杯だった。
「いや良い。実に良い。誰にも邪魔されず君をこうして愛でられるのは」
息を整えているうちにだんだんとやってくるこの高揚感は何だ。
「何したの…ッホームズ…」
「おや、ただ私と口付けしただけじゃないか。…あぁ、錠型の薬がキいてしまったのか」
つい先程服用してね、と言って舌を出す彼に対し怒りや焦燥を叩きつけたいのにどうでも良くなる。今はただ
「…ほしい、もっと頂戴」
ホームズがにやりと笑ったような気がした。
「賢明な判断だ」
投与されるソレは愛なのか
違う、これは絶対に違う。薬、ドラッグだ。ただ、この男に愛されながら徐々に薬漬けにされ堕とされているだけなのだ。
(薬を乱用しながらマスターがサーヴァントと……発覚したらただじゃあ済まされないだろうねA君)
(バレなきゃいいの、ねぇもっかい…まだ足りないんだよホームズ)
(君は少し快楽に弱すぎやしないかい)
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たらスパ@光無(プロフ) - ほぁあああっ←
迅さんんんんんん←
だが俺はとっきーと出水なんだ☆((
更新頑張れ!!! (2015年2月11日 0時) (携帯から) (レス) id: eecf51074b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海塚 春一 | 作成日時:2015年2月10日 9時