お前が大嫌いだ【urt】

#11 ページ11

坂「じゃあまたな！」

成「おう！」

『………』




成瀬に向かって手をブンブン振る優を見ながら、小さく手を振る




それを見かねてか、こちらに振り返した後、彼はこちらに見向きもせず歩き去っていった




嵐みたいな時間だったな




てか、違うやん




今日の目的俺優と遊ぶ約束してたじゃん




『んで優、どこ行くのさ』

坂「えー？Aはどこがいい？」

『………言い出しっぺのくせに考えてきてねぇのかよ』

坂「………ﾅﾝﾉｺﾄｶﾅｰ」

『まあいいよ。行きたいとこ行こう。手始めにスタバ行くぞ』

坂「あ、じゃあ俺機材見に行きたいねん。あとはアコギの弦も見たいし、あ、百均行きたいわ」

『わかったから。順番な？そんな一気には行けねぇよ』

坂「うぅ……分かっとるけどAが行きたいとこ行こうっていうけん〜」

『スタバ行って電気、楽器、百均！おっけ？』

坂「おっけ！」

『じゃあ行くぞ！っしゃおら！』

坂「(………元ヤン時代がでとるで、A)」









.









.









.









「んじゃ俺あっちの方おるな！」

『迷子になるなよー』

「分かったー！」

『(絶対迷子になるな)』




あの後スタバのすぐ近くの電気屋に入り、それぞれ別行動をすることに




優はパソコンが見たいのかパソコン売り場へと直行




かくいう俺はキーボード売り場をうろちょろしていた




『(理想のものを見つけるのは毎回苦労する……………うーわ)』




視線の先にいたのはこの辺りでは絶対に見ることのない紫頭




見つかったらめんどいな……逃げるか




「ん？……………あー！うらたんの弟！」

『(うわぁ……詰んだやん)』

「なあ、なんで無視するん？」

『(あいつさっきまで向こうにいたよな。どうやってこっちまで来たんだよ、瞬間移動すぎんだろ)』

「おーい、聞いてるー？」

『………聞いてる。買い物の邪魔だからどっか行け』

「んなっ、そな言い方せんでもええやん！俺はお前と仲良くなりたいねん」

『…………仲良く？はっ、一生かかっても無理だね』

「いちいち鼻につく言い方しかできへんの？お前」

『そう思うならそうなんじゃね』




最悪なやつとの遭遇率高し、今日の俺無事死亡

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