まずは軽く自己紹介 ページ1
しつこいかもしれないが、ここは軽く自己紹介をしたほうがいいだろう。
私の名前は田中A。
中学二年生で、わけあって塀に激突して、わけあって今トリップしてきている。自分が望んだ世界じゃなくて、赤い夢の世界に。
この件に関して、ひとつ疑問がある。
蘇生という道はないのだろうか？
トリップするしか選択肢がないのだろうか？
なぜまともに天国にいかせてくれないのだろうか？
この疑問について深く考えるとキリがないので、先に進もう。
で、わりと自分でもこの世界に適応してきていることにおどろいている。季節も変わりそうだ。
これは、適応能力が私についてきているということだろうか。
……いや、しかし！
私は元の世界に帰らなければならない！
私には、家族と金魚がいるんだ！
……いや、もし、元の世界の私が死んでいたら永遠に帰れないんだけどね。
しかし、そんなことは考えたくない。
もつべきものは、未来だ。
がんばろう！
『おぉー！』と拳を振りあげると、気の抜けた反響が、何もない空間にこだました。
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神宮寺Side
「……い。おい、リーダー」
暗闇の中で声がした。
あれ？ここは、どこだ？
「……起きろ、リーダー」
その声で、視界が明るくなる。
もうろうとした意識の中で、自分が何者なのかを思いだす。
おれは、神宮寺直人。栗井栄太のリーダーだ。
そしてこの声の主は──。
うす目をあけて、人物を確認。
柳川博行、通称ウイロウ。
栗井栄太の音楽とグラフィックを担当している。
ゲームの担当には他に姫とジュリアスがいるが、その二人は見当たらない。
そう、おれたちは"四人"で栗井栄太なのだ。
おれたちには、正式なライバルがいる。竜王創也と内藤内人。ゲームクリエイターを目指すおれたちにとって、かなり骨のあるやつらだ。
おれは、ある方向に視線を向けウインクする。
「おれたちの活躍が知りたかったら、ぜひ〔都会のトム＆ソーヤ〕を読んでくれよな！」
「だれに、言ってるんだ……？」
ウイロウが得体の知れないようなものを見るような目で見てくる。
そんな目で見るなよ、涙がでてくるじゃないか。
「あれ、ジュリアスと姫は？ 」
のんきな声で聞くとウイロウは盛大なため息をついた。
「ジュリアスは姫にやられただろ。部屋で寝てる」
おれの脳内で、泡を吹いて失神しているジュリアスを運ぶウイロウが容易に想像できた。
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鳥羽(プロフ) - レイさん» ありがとうございます！なかなかの長編になりそうです(汗)更新頑張ります！ (2017年4月29日 11時) (
レス) id: 4acd08ad41 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - クイーンが登場！！(≧∀≦)でもまさかの展開ですね！？��(ﾟДﾟ)続きが気になります…！ (2017年4月27日 23時) (レス) id: fc45d488d7 (このIDを非表示/違反報告)
鳥羽(プロフ) - レイさん» 喜んでいただけて何よりです(*^_^*) (2017年3月15日 7時) (レス) id: 4acd08ad41 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - わぁあ！！神宮寺さん！！(≧∀≦)素敵です！！ (2017年3月14日 11時) (レス) id: fc45d488d7 (このIDを非表示/違反報告)
鳥羽(プロフ) - レイさん» ありがとうございます！頑張って更新しますね( ´ ▽ ` )ﾉ (2017年3月12日 17時) (レス) id: 4acd08ad41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鳥羽 | 作成日時：2017年2月11日 21時
