９▽ ページ10
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やってしまった、やらかしてしまった。
何度もスマホのカレンダーとにらめっこ。
何回見たって今日の日付が変わるなんてことはない。
はぁ、っとでっかくため息をついた。
彼女とまた明日と約束した日、その日に限って大量の残業が降りかかってきたのだ。
俺だって努力はした、なんとか終わらしてやろうと精一杯頑張った。
でも人間、根性論だけではどうにもならないことだってある。
だからその日、俺は約束をすっぽかしてしまった。
ちゃんとした理由があるとはいえ、きっと怒られるだろう。
彼女の家の近くで立ち止まる。ああ行きたくない。
怒られるとわかっていて会いに行くことほど億劫なものはない。
しかしこれ以上待たしておくわけにはいかない、会いに行かねば。
重い足をなんとか動かし、窓から彼女の部屋に入った。
「あー！昨日何してたのよ！私ずっと待ってたんだから！また明日って約束したのに！！馬鹿！！」
俺の顔を見るなり怒号が飛んできた。
おまけにクッションまで、そんなおまけいらない。
「ごめんって！」
「予告状出しといて現れない怪盗が！どこにいるっていうのよ！」
「ここ、」
「うるさい！そんな回答は望んでない！」
「怪盗だけに？」
「警察に突き出す！もう怒った！このへっぽこ怪盗を警察に突き出してやる！」
「ごめんって！謝るからそれはやめて！」
どうやら調子に乗りすぎたみたいだ。
顔を真っ赤にして怒るAをどうにかなだめベットに座らせた。
俺の顔をジロリと睨みつけてる。
火に油を注いでしまったらしい、俺はただその場を和ませようと思っただけなのに。
「ごめん、昨日はお仕事が忙しくて来れなかったんよ。でも来てあげようとは思っててんで？」
「...なら、許す。私も、その...強く言いすぎた。」
ふん、とそっぽ向かれながらも許してもらえた。
彼女の不本意そうな、母親に怒られた子供のようなその行動に思わず笑みがこぼれる。
そんな俺を見て「馬鹿にしたな！？」とまた警察に突き出されそうになったのは言うまでもない。
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お星様が真っ赤に！ありがとうございます！
これからも引き続き怪盗ハマーと華麗なる宝石の方、よろしくお願いします！
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虹色ジャス民ちゃん(プロフ) - すっごく面白くて毎回新しい話が出る度にワクワクしながら読んでました！！完結して嬉しいような悲しいような気がしますが、とにかくおめでとうございます！ (2017年7月15日 14時) (
レス) id: c98121e410 (このIDを非表示/違反報告)
プシュケ(プロフ) - こめちさん» ありがとうございます(;_;)キュンキュンしていただけて本当によかったです、ギャグ多すぎたかな…と密かに心配してました(笑)最後までお付き合い頂きありがとうございました！ (2017年7月10日 0時) (レス) id: 35aa90feef (このIDを非表示/違反報告)
プシュケ(プロフ) - natsuさん» 嬉しいお言葉をたくさんありがとうございます(;_;)照史くんとのシーンはなるべく楽しいものに、だけれど重要なシーンにと大事に書いてきたので触れていただけて嬉しい限りです。窓を開けてたらいつかひょっこり、なんて(笑)最後までお付き合いありがとうございました！ (2017年7月10日 0時) (レス) id: 35aa90feef (このIDを非表示/違反報告)
こめち(プロフ) - 完結おめでとうございます！すっごくキュンキュンした作品でした！ (2017年7月9日 22時) (レス) id: 278a7959ef (このIDを非表示/違反報告)
natsu(プロフ) - 初コメ失礼します。毎回楽しく読ませていただいておりました。１つ１つの言葉にハマちゃんの強さと可愛さと煌めきが込められていて、照史くんとのシーンでは情景が浮かぶようでした。私のもとにもハマーが来ないかな…なんて思ったり。完結おめでとうございます。 (2017年7月8日 23時) (レス) id: 49cb799bc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プシュケ
| 作成日時：2017年1月28日 20時
