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「ハ...！！？」
「なんだお前！！」
目を見開く彼女に動揺する新郎、騒つく会場、ヤジを投げてくる彼女たちの親族たち。
完全に入るタイミングミスった感ある。
ええいままよ。
勢いに任せてしまおう。
「そのままでええんか！？お前が望んでたのはそんなもんか！？」
彼女に思いっきり叫んだ。
今ならまだ間に合うから。
「いつまでそうやって狭い殻の中でじっとしとくつもりやねん！！」
そっちに行ったら、もう戻れないから。
「楽な方へ流されようとするなよ！お前がほんまに掴みたいものはなんやねん！！」
行ってほしくないから。
また子供のようにコロコロと笑っててほしいから。
「折れた翼を人のせいにすんな！今お前が自分で自分の翼にとどめさそうとしてるんや！！」
誰を選んでもいいから、
もう二度とそんな真っ黒な目をしないでほしい。
「お前の口で！自分の意思を叫べ！！A、ほんまはどうしたいねん！！」
口があるのは自分の意見を言うため。
足があるのは一歩進むため。
目があるのは自分が存在してる世界を見るため。
見えない翼があるのは世界が広いことを知るため。
手があるのは自分がしたかったことを掴むため。
あとはほんのちょっとの勇気があれば誰だって変われる。
「お前何やねん！何頭おかしいことぬかしてんねん！！」
「A、俺はいつだってお前が望むことをする、だから言え。何だってしてやる。」
これが最後。
俺は彼女が望むことしかしない。
このままあの男と結婚するんだっていうならもう止めない。
あとは彼女の意思を待つだけだ。
会場が水を打ったように静まり返ってる。
異様な雰囲気を察したのだろう、誰も何も言ってこない。
彼女の父親、母親すらもう何も言ってこない。
「わたし...、」
沈黙を破ったか細い声。
少し震えた声が会場いっぱいに響き渡る。
自分の口で自分の気持ちを叫ぶことに意味がある。
大丈夫、どんな答えでも受け止めるから。
「わたし、もう嫌なの！！お願い、ここじゃないどこかへ連れてって！！ハマー！！」
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虹色ジャス民ちゃん(プロフ) - すっごく面白くて毎回新しい話が出る度にワクワクしながら読んでました！！完結して嬉しいような悲しいような気がしますが、とにかくおめでとうございます！ (2017年7月15日 14時) (
レス) id: c98121e410 (このIDを非表示/違反報告)
プシュケ(プロフ) - こめちさん» ありがとうございます(;_;)キュンキュンしていただけて本当によかったです、ギャグ多すぎたかな…と密かに心配してました(笑)最後までお付き合い頂きありがとうございました！ (2017年7月10日 0時) (レス) id: 35aa90feef (このIDを非表示/違反報告)
プシュケ(プロフ) - natsuさん» 嬉しいお言葉をたくさんありがとうございます(;_;)照史くんとのシーンはなるべく楽しいものに、だけれど重要なシーンにと大事に書いてきたので触れていただけて嬉しい限りです。窓を開けてたらいつかひょっこり、なんて(笑)最後までお付き合いありがとうございました！ (2017年7月10日 0時) (レス) id: 35aa90feef (このIDを非表示/違反報告)
こめち(プロフ) - 完結おめでとうございます！すっごくキュンキュンした作品でした！ (2017年7月9日 22時) (レス) id: 278a7959ef (このIDを非表示/違反報告)
natsu(プロフ) - 初コメ失礼します。毎回楽しく読ませていただいておりました。１つ１つの言葉にハマちゃんの強さと可愛さと煌めきが込められていて、照史くんとのシーンでは情景が浮かぶようでした。私のもとにもハマーが来ないかな…なんて思ったり。完結おめでとうございます。 (2017年7月8日 23時) (レス) id: 49cb799bc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プシュケ
| 作成日時：2017年1月28日 20時
