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『はいもしも』
「照史！？俺、はまだ！！！」
『わかってるわうるさいなぁ！』
照史に全部話した。
折りたたまれた手紙が出てきたこと、そこに今までありがとうって書かれてたこと、
彼女の本当の意味に気づいたこと。
照史は時々相槌を打ちながら静かに聞いてくれた。
「今更やけど、でも彼女の気持ちを知ってて見て見ぬ振りできひん。」
『...実は俺もちょうど電話かけようと思っててん。ちょっと探り入れて入手した情報やねんけど』
“Aちゃん、明日結婚式やって。”
ずどん、と何かがのしかかった。
彼女が明日になれば違う誰かの彼女になってしまう。
そんなの、嫌だ、やめてくれ。
彼女には誰よりも幸せになってもらいたい、だけど、俺が幸せにしたいんだ。
彼女が俺を恋愛対象に入れてくれてるかなんてわからないけど
何もせずにこのまま終わりを迎えるよりは100倍マシだ。
それと、ひとつ引っかかること。
この先も怪盗をやっていけば俺は常に危険と隣り合わせ。
そんな状況では彼女を幸せにはできない。
だとすれば俺はどうしたらいい、どうすれば。
そんなの、答えは決まってる。
全てを捨ててでも彼女のそばにいたい。
それくらい、大切な人。
彼女の容姿も性格も笑った顔も全て、俺が守り抜きたい。
だから
「照史、今から俺の家これるか？あと持ってる情報全部欲しい。」
『動くねんな、はまちゃん。』
照史の楽しそうな声が聞こえる。
久しぶりの仕事だ、やっぱり怪盗は好きだ。
好きだから、こそ。
有終の美を飾ってやろうじゃないか。
最高に輝くお宝を手に入れるために。
何よりも大切な人の未来を手に入れるために。
さあ、やろう。
出番だ、ハマー。
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虹色ジャス民ちゃん(プロフ) - すっごく面白くて毎回新しい話が出る度にワクワクしながら読んでました！！完結して嬉しいような悲しいような気がしますが、とにかくおめでとうございます！ (2017年7月15日 14時) (
レス) id: c98121e410 (このIDを非表示/違反報告)
プシュケ(プロフ) - こめちさん» ありがとうございます(;_;)キュンキュンしていただけて本当によかったです、ギャグ多すぎたかな…と密かに心配してました(笑)最後までお付き合い頂きありがとうございました！ (2017年7月10日 0時) (レス) id: 35aa90feef (このIDを非表示/違反報告)
プシュケ(プロフ) - natsuさん» 嬉しいお言葉をたくさんありがとうございます(;_;)照史くんとのシーンはなるべく楽しいものに、だけれど重要なシーンにと大事に書いてきたので触れていただけて嬉しい限りです。窓を開けてたらいつかひょっこり、なんて(笑)最後までお付き合いありがとうございました！ (2017年7月10日 0時) (レス) id: 35aa90feef (このIDを非表示/違反報告)
こめち(プロフ) - 完結おめでとうございます！すっごくキュンキュンした作品でした！ (2017年7月9日 22時) (レス) id: 278a7959ef (このIDを非表示/違反報告)
natsu(プロフ) - 初コメ失礼します。毎回楽しく読ませていただいておりました。１つ１つの言葉にハマちゃんの強さと可愛さと煌めきが込められていて、照史くんとのシーンでは情景が浮かぶようでした。私のもとにもハマーが来ないかな…なんて思ったり。完結おめでとうございます。 (2017年7月8日 23時) (レス) id: 49cb799bc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プシュケ
| 作成日時：2017年1月28日 20時
