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「次何飲む？」
「ウーロン茶」
「おけーい。」
気きかせてくれてめちゃくちゃ俺の世話をしてくれる照史。
慣れたようにピンポンを押しウーロン茶2杯とポテトと豆腐サラダを嬉しそうに注文してくれた。
ちなみにポテトと豆腐サラダは別に頼んでない。
「で？」
「ん？」
「なんで元気ないん？言いたくなかったら言わんでもええけどさ。」
しばらくすると運ばれてくるウーロン茶。
ジョッキに入れられたウーロン茶をぐいっと飲み、
ポツポツとこの間起こった出来事を話していった。
彼女が強制的に結婚させられそうなこと、奪ってよって言われたこと、
なのにいきなり突き放されたこと、それから家に行っても入れてくれないこと。
全部全部話した。
なんだか話をしていると飲めもしないのに酒を飲みたくなった。
酔って全部忘れてしまいたかった。
きっと酔ったって忘れることなんてできないのに。
「それで最近元気なかったんか。」
「そんななかった？」
「死んだかと思うくらいにはなかった。」
「そんなに？」
「あほ、嘘なんか言わへんわ。どんだけ心配したと思ってんねん。」
あほって怒られた。
あほって言われたけど嫌じゃない。
隣に心配してくれてる人がいるって幸せなことだからこれ以上望んではいけない。
それだけで充分。
自然と笑みがこぼれる。
俺の笑いが移って照史も笑う。
「親友やもんな。」
「ムズムズするからやめろ。」
「へへっ」
運ばれてきたポテトと豆腐サラダ。
照史は待ってましたと言わんばかりに目を輝かせる。
そんな照史より先にポテトを頬張ってやった。
「でもさぁ、その彼女がさぁ、なんでいきなり突き放したんかとか考えたん？」
俺の目の前にあったポテトの皿を自分の方に取り込んだ。
そういや考えてなかった。
「いきなりそういうことする子じゃないんやろ？」
「...うん。」
「じゃあさ、そこには理由があったんじゃない？」
そう言うとポテトを三本一気に頬張った。
理由
そうだ、きっとそこには理由があったはず。
だけどわからない。
彼女がいきなり俺を嫌った？
考えたくはないけどそれかなぁって感じ。
そう照史に伝えると呆れたように肩をすくめた。
「そこやろうな、きっと。」
もうちょっと考えてみたら？って笑った。
ジョッキの中の氷がカランと音を立てて沈んだ。
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虹色ジャス民ちゃん(プロフ) - すっごく面白くて毎回新しい話が出る度にワクワクしながら読んでました！！完結して嬉しいような悲しいような気がしますが、とにかくおめでとうございます！ (2017年7月15日 14時) (
レス) id: c98121e410 (このIDを非表示/違反報告)
プシュケ(プロフ) - こめちさん» ありがとうございます(;_;)キュンキュンしていただけて本当によかったです、ギャグ多すぎたかな…と密かに心配してました(笑)最後までお付き合い頂きありがとうございました！ (2017年7月10日 0時) (レス) id: 35aa90feef (このIDを非表示/違反報告)
プシュケ(プロフ) - natsuさん» 嬉しいお言葉をたくさんありがとうございます(;_;)照史くんとのシーンはなるべく楽しいものに、だけれど重要なシーンにと大事に書いてきたので触れていただけて嬉しい限りです。窓を開けてたらいつかひょっこり、なんて(笑)最後までお付き合いありがとうございました！ (2017年7月10日 0時) (レス) id: 35aa90feef (このIDを非表示/違反報告)
こめち(プロフ) - 完結おめでとうございます！すっごくキュンキュンした作品でした！ (2017年7月9日 22時) (レス) id: 278a7959ef (このIDを非表示/違反報告)
natsu(プロフ) - 初コメ失礼します。毎回楽しく読ませていただいておりました。１つ１つの言葉にハマちゃんの強さと可愛さと煌めきが込められていて、照史くんとのシーンでは情景が浮かぶようでした。私のもとにもハマーが来ないかな…なんて思ったり。完結おめでとうございます。 (2017年7月8日 23時) (レス) id: 49cb799bc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プシュケ
| 作成日時：2017年1月28日 20時
