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いつもの道をいつものように飛び回り、彼女の家へ。
もう何度も見ているし中にも入ってるから分かり切ってることなんだけどやはり彼女の家はでかい。
何度見ても、ああ彼女はお嬢様なんだなと思い知らされる。
木からぴょん、っとバルコニーに乗り込む。
窓に手をかけるといつものように鍵はかかっていなかった。
ガラガラと音がならないように静かに静かに窓を開けた。
「Aー、来たでー。」
変だ。
いつもなら部屋の電気がついてるのに今日は真っ暗。
それに彼女はいつもソファに座ってるのに今日は見当たらない。
どこにいるんだろうとキョロキョロするとどうやらベッドに潜ってるみたい。
どうしよう、声かけるべき？
風邪ひいてるとかだったら静かに帰ってあげたほうがいいのか？
でもせっかく来たのに、このまま帰るのは寂しい。
声だけ、かけてみてもいいだろうか。
「Aー、寝てるー？」
小さめな声で声をかけてみた。
応答なし。
もう寝ちゃったのかな、と思って頭を撫でて帰ろうとした。
だけど、帰ろうとした俺の腕をぐん！っと引っ張られベッドの方へ引き戻された。
驚いてベッドの方を見ると、布団からひょっこり顔を出してる彼女と目があった。
瞳が、ぬれていた。
頬もぬれていた。
俺の顔を見て、またポロリ、ポロリと涙を流していく。
思わず、その涙に手を伸ばした。
頬に添えた俺の手に、彼女が手を重ねる。
「私、もう、やだ。」
“消えちゃいたい”
ぼそりと呟やかれた言葉。
そんなこと、言わないで、聞きたくない。
彼女の言葉を塞ぐように、唇を重ねた。
消えないで、何があったのかはわからないけれど、俺はこんなにもあなたを愛しているのだから。
弱々しく、彼女が俺の首に手をまわす。
苦しいくせに、俺にすがりついて離れない。
その姿に、愛しさと戸惑いの感情を覚えた。
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虹色ジャス民ちゃん(プロフ) - すっごく面白くて毎回新しい話が出る度にワクワクしながら読んでました！！完結して嬉しいような悲しいような気がしますが、とにかくおめでとうございます！ (2017年7月15日 14時) (
レス) id: c98121e410 (このIDを非表示/違反報告)
プシュケ(プロフ) - こめちさん» ありがとうございます(;_;)キュンキュンしていただけて本当によかったです、ギャグ多すぎたかな…と密かに心配してました(笑)最後までお付き合い頂きありがとうございました！ (2017年7月10日 0時) (レス) id: 35aa90feef (このIDを非表示/違反報告)
プシュケ(プロフ) - natsuさん» 嬉しいお言葉をたくさんありがとうございます(;_;)照史くんとのシーンはなるべく楽しいものに、だけれど重要なシーンにと大事に書いてきたので触れていただけて嬉しい限りです。窓を開けてたらいつかひょっこり、なんて(笑)最後までお付き合いありがとうございました！ (2017年7月10日 0時) (レス) id: 35aa90feef (このIDを非表示/違反報告)
こめち(プロフ) - 完結おめでとうございます！すっごくキュンキュンした作品でした！ (2017年7月9日 22時) (レス) id: 278a7959ef (このIDを非表示/違反報告)
natsu(プロフ) - 初コメ失礼します。毎回楽しく読ませていただいておりました。１つ１つの言葉にハマちゃんの強さと可愛さと煌めきが込められていて、照史くんとのシーンでは情景が浮かぶようでした。私のもとにもハマーが来ないかな…なんて思ったり。完結おめでとうございます。 (2017年7月8日 23時) (レス) id: 49cb799bc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プシュケ
| 作成日時：2017年1月28日 20時
