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シュルルル⋯⋯
男1「ん？」
男2「なんだ、この音は」
次の瞬間
どっかーんっ
男3「ひえ━━っ」
男4「わ━━っ」
爆発が起こり男たちが吹き飛ぶ。
いつか「な⋯何よ、この煙はっっ」
煙を払って前を見ると
章大「いつかちゃーん、助けにきたでっ！」
亮「大丈夫か？」
２人が戦車に乗って現れた。
いつか「亮くん！ 章大くん!! ど⋯どうしたの、その戦車!!」
亮「学園の地下にあったのをいただいてきたんや」
章大「━━ったく、理事長ってなんでも持ってるよな。塔も無事に運びおえたし」
亮「２人のことがやっぱり心配でこうして来てしもうた」
あたしは２人の顔を見て思わず抱きつく。
いつか「あたしじゃ⋯あたしの力だけじゃ駄目なの⋯。頼みのアーチェリーは弦を切られちゃってつかいものならないし⋯」
亮「それなら大丈夫やで。そんなこともあろうかと⋯」
いつか「え？」
亮くんが何かを取り出す。
亮「ほら、学園のアーチェリー部から弓と矢一式借りてきたで」
いつか「亮くん⋯。⋯あのね、あたし⋯２人に話さなきゃいけないことがあるの。あたし⋯侯隆が好き⋯！ 矢をつかいたい人は侯隆しかいないってようやくわかったの。だから２人ともごめんなさ⋯」
章大「ええよ。いつかちゃんがあやまらんでも」
亮「⋯どうやら、そろって失恋のようやな」
章大「⋯ったく、侯隆兄キがうらやましいで」
いつか「亮くん、章大くん⋯」
章大「いつかちゃんが侯隆兄キを選んだならそれでええよ。くやしいけどなー」
亮「応援するで。⋯ちょっとしゃくやけどな」
章大「⋯⋯その代わり！ ぜったいしあわせになんなきゃダメやで!!」
亮「せやで。約束してや」
いつか「⋯うん！」
⋯ありがと、章大くん、亮くん⋯。
章大「⋯あとは侯隆兄キが矢をとり戻せば万々歳やな」
亮「大丈夫や。兄さんは必ず無事に戻るで！」
侯隆⋯
どうかお願い
無事で戻ってきて⋯!!
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作者名：ワカ | 作成日時：2018年10月28日 14時
