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侯隆「⋯こんなこと思うとるおれ⋯最低やろ⋯？ やから⋯こんなおれなんか見んなや⋯！」
あたしは後ろから抱きつく。
侯隆「いつか⋯？」
今まで本当の自分の心がわからなくて、ずっとずっと迷ってきた⋯。
でも今ようやくわかったの⋯。
矢をとり返そうとしてくれた時もあたしが危ないめにあった時もいつも一番最初に動いてくれた⋯。
いつも⋯いつも⋯。
いつか「あたし、侯隆が好き⋯!! 矢をつかいたい人は侯隆しかいない⋯！ 侯隆があたしの運命の人なの⋯!!」
侯隆「いつか⋯」
侯隆があたしを抱きしめる。
侯隆「⋯好きやで。⋯人をこんなに好きになったんは初めてや⋯って言えるくらいおまえのことが好きや⋯」
いつか「侯隆⋯!!」
あたしたちはお互いの目を見つめゆっくりと顔を近づける。
そのままキスをした⋯。
う⋯。
な⋯なんだか照れくさくって、顔があげらんない。
ど⋯どうしようっ。
侯隆「あ⋯せ⋯せや！ これ、おぼえとるか？」
いつか「これ⋯！」
あたしが前に侯隆のキズに結んであげた⋯。
あのリボンだった。
侯隆「⋯ずっとおまえに返そうと思うてたんやけど、なんだか返しがたくって⋯な。おれのおまもりがわりやったんや。⋯今ごろで悪いけど返すで」
侯隆⋯。
あたしは微笑むと
いつか「ううん。ずーっと持ってておまもりがわりね」
リボンを侯隆に渡す。
その時、ボートがグラッと揺れた。
いつか「な⋯何っ!?」
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作者名：ワカ | 作成日時：2018年10月28日 14時
