学園怪盗∞ PART２ (ページ13)

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侯隆「ともかく今は矢をとり戻すことが最優先や！行くで！」

いつか「うん！」

あたしたちが行こうとした時

章大「いつかちゃん、待って!! これ!!」

いつか「え？」

章大くんが矢を持ってきた。

章大「さっき森の中でひろったんだ。⋯ぜったい無事で戻ってきてね、待ってるから！」

亮「⋯気をつけてや」

章大くんに抱きしめられ、亮くんに肩を叩かれた。

いつか「章大くん、亮くん⋯」

章大「頑張ってや！」

亮「成功を祈っとるで!!」

━━━━━━人工湖。

水面がキラキラしている。

いつか「うっわ━━!! これが人工湖!? ねえっ、ここにボートがあるわっ！これに乗ってこの湖さぐってみようよ!!」

侯隆「ああ」

あたしたちはボートに乗る。

いつか「すっごくきれい!! ねっ、侯隆!! 侯隆？」

侯隆「⋯⋯」

侯隆は何も言わない。

いつか「ねえ、どしたの？ねえっ！ねえっ！ねえってばっっ」

侯隆の顔を見ようとするが横を向いてしまう。

何回も繰り返すと２人とも息が上がる。

いつか「何よっ侯隆っっ!! さっきから無視してくれちゃってっ!!」

侯隆「わっっ!!」

あたしは怒って顔をこっちに向かせる。

侯隆「はっ⋯放せやっ!! おれの顔を見んでやっ!!」

侯隆が手を振り払う。

侯隆「今のおれは亮にしっとしとるんや!! こんなみっともない自分をおまえに見せたない！」

いつか「え⋯。侯隆⋯？」

侯隆「⋯亮がおまえにキスした⋯ってきいた時、自分でも信じられへんくらい心が熱く燃えた。⋯ホンマはおれは独占欲がものすごく強うて子供みたいなんかもしれへん。⋯やけど、おまえに触れるのはおれだけじゃなきゃ嫌や、心がそう言うてる」

侯隆⋯⋯!!