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優吾
翌日の朝。
散々泣いたせいか、「こーち、起きて。ご飯出来たよ」ていう北斗の声でようやく起きた。
優「ごめん！」
北「大丈夫。」そう言って北斗は笑うとリビングに戻って行ったから、慌てて洗面所に行き顔を洗う。
朝食は和食中心で俺が今まで作ってたけど、北斗が用意してくれていたのはホテルの朝食のようなオシャレなもので。
思わず「凄っっ！」て声が出た。
北「どーぞ召し上がれ」
優「うわ〜〜。うんま〜〜。幸せ〜〜。」
北「・・少し元気出た？」
優「北斗・・・」
優「うん！！美味しいもの食べると元気出る！！」
ニカッて笑って見せたら北斗は
北「それはよかった」て微笑み返してくれた。
優「北斗のおかげだよ・・・いつもありがとう。」
北「・・・」
俺が少し神妙な顔をしたからなのか結構長い時間沈黙があって、北斗が俺をジッと見返すから一瞬怯んだ。
北斗side
散々泣き疲れたのだろう。
いつも早く起きて朝食を作ってくれるこーちだけど、今日は目覚まし時計が鳴っても起きない。
代わりに俺が作ろうて思って時計を止めキッチンへ向かった。
元気が出るように何か美味しいものを。
こーちが起きて来ると腫れぼったい瞼と、擦ったせいで目尻が赤い。
その姿を見るだけで胸の奥がズクンと痛んで俺の庇護欲がかき立てられるのがわかった。
朝食を見て、とても喜んでくれるこーち。
こんなものですぐ元気にはならないと思うのに、俺に心配かけまいと笑う君に愛しさが込み上げて来た。
優「北斗のおかげだよ・・・いつもありがとう。」
素直にそう言われて、俺は目の前にいる彼にどうしても伝えたくて口を開いた。
北「あのさ・・・」
話し始めた俺に少し安心したのか不安な表情をしていたこーちの顔が緩んで、スクランブルエッグをフォークですくって口に運んだ。
優「うん」
フォークをくわえたまま俺の方を見る。
北「昔からこーちって危なっかしくてさ・・」
優「う、うん」
北「俺が付いてないとダメだった」
優「うん」
北「久しぶりに会ったけど、そこ昔から変わってなくて・・・。俺はまたこーちの側にいて、お前を守りたいと思ってる。」
優「？？」
北「俺と付き合わない？」
優「へ？」
北「昔からこーちの事が好きだった。文通を止めたのもお前への気持ちに気が付いて苦しくなったから。」
こーちの口にくわえられていたフォークが音を立ててテーブルの上に落下し、更に床に落ちていくのを俺は見つめていた。
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櫂(プロフ) - たぬをさん» 「手紙」そうなの、初作品なんですよねぇ。文章拙いですけど私も思い入れあります(^^)またああいうシリーズ物作れたらなぁって思ってます。学生さんの爽やかな感じね(^^)いいですよね。今ドロドロなんで笑。またたぬを様に喜んでもらえる作品作りたいです！ (2021年7月12日 1時) (
レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
櫂(プロフ) - たぬをさん» たぬを様ぁ。いつも見守って頂きありがとうございます！出会って1年以上経ちましたねぇ。今でも1番初めに頂いたコメント忘れられません。うれしかったんですよねぇ。ところで手紙シリーズ読み返して頂いてるなんてありがとうございます！ (2021年7月12日 1時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
たぬを(プロフ) - ��沢山の人を引きつけるであろう文面にどれだけ心奪われているかっっ！これからも櫂様はわたしの癒しであり心の支えです。どうか体に気をつけて素敵な作品を沢山見せて欲しいです。長文失礼しましたm(_ _)m (2021年7月11日 20時) (レス) id: 31d9a0f904 (このIDを非表示/違反報告)
たぬを(プロフ) - �−ネ佑い弔眩播┐丙酩覆△蠅�とうございます。櫂様の作品は全て読みふけってます(*^^*)手紙シリーズも何度読み返してもキュンキュンしてしまってます。読み返してびっくりしたのが手紙シリーズが初作品という事！(すみません�△紡海�ます) (2021年7月11日 20時) (レス) id: 31d9a0f904 (このIDを非表示/違反報告)
櫂(プロフ) - ventdさん» ventd様ぁ〜！！「手紙」シリーズから読んで頂きありがとうございます！そこが私のスタートだったのでホント感慨深いです。この2人は他の作品に較べて若干若いので可愛い感じで終わりましたけど、もう少し大人な展開で番外編の短編書けたらなと思ってます！お楽しみに！ (2020年12月10日 7時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫂
| 作成日時：2020年9月28日 19時
