1 逡巡 ページ1
優吾side
北「そうだよ！！北斗だよ！！松村北斗！！」
優「北斗ーーー！！！」
北「こーち！！！！」
俺が思わず立ち上がると、北斗が思いっきりハグして来た。
優「久しぶり！！！」
一斉に講堂内の生徒達が俺らを見たけど、恥ずかしさより嬉しさが湧き上がって、2人で笑い合った。
北斗は小中学校で一番の親友だった。
でも俺の父親が亡くなって、引っ越すことになって
遠く離れ離れになってしまったんだ。
しばらく手紙のやり取りなんかはしてたけど、そのうち北斗から手紙が来なくなって疎遠になっていた。
顔が、当時よりだいぶ大人っぽくなってしまって、昔もカッコ良かったけど更にめちゃくちゃイケメンになっていて全然わからなかった。
こんな場所で会えるなんて！！
俺は泣いていた事も忘れて、今まで会えなかった隙間をうめるように教室を出てベンチに座って話始めた。
北「お母さんは元気？」
優「・・去年亡くなったんだ。再婚した人との新婚旅行先で事故に遭って・・・」
北「え！ごめん・・」
優「大丈夫。もうだいぶ落ち着いたよ」
北「そう・・・。おばさんに会いたかったな・・。」
北斗の瞳が少し濡れて揺らいでいる。
優「ん・・・」
北「じゃ、今1人暮らし？」
優「ううん。再婚した人の息子と一緒に住んでる」
北「ふーん。」
そう言いながら、北斗は俺をじっと見つめた。
北「大丈夫？こーち」
優「え・・・」
北「なんか元気ないなって」
優「いや・・！そんな事！・・母さんの事、思い出したからかな。」
北「ん・・・そう。」
北「・・今度さ、ご飯でも行こーよ。」
優「いーね。」
北「もう予定組んじゃおうか」
スケジュールを見る為にスマホを取り出すと同時に突然呼び出し音が鳴った。
びっくりして液晶画面を見ると
優「ジェシーの学校・・・」
何か嫌な予感がして胸の動悸が止まらなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 315人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
櫂(プロフ) - たぬをさん» 「手紙」そうなの、初作品なんですよねぇ。文章拙いですけど私も思い入れあります(^^)またああいうシリーズ物作れたらなぁって思ってます。学生さんの爽やかな感じね(^^)いいですよね。今ドロドロなんで笑。またたぬを様に喜んでもらえる作品作りたいです！ (2021年7月12日 1時) (
レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
櫂(プロフ) - たぬをさん» たぬを様ぁ。いつも見守って頂きありがとうございます！出会って1年以上経ちましたねぇ。今でも1番初めに頂いたコメント忘れられません。うれしかったんですよねぇ。ところで手紙シリーズ読み返して頂いてるなんてありがとうございます！ (2021年7月12日 1時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
たぬを(プロフ) - ��沢山の人を引きつけるであろう文面にどれだけ心奪われているかっっ！これからも櫂様はわたしの癒しであり心の支えです。どうか体に気をつけて素敵な作品を沢山見せて欲しいです。長文失礼しましたm(_ _)m (2021年7月11日 20時) (レス) id: 31d9a0f904 (このIDを非表示/違反報告)
たぬを(プロフ) - �−ネ佑い弔眩播┐丙酩覆△蠅�とうございます。櫂様の作品は全て読みふけってます(*^^*)手紙シリーズも何度読み返してもキュンキュンしてしまってます。読み返してびっくりしたのが手紙シリーズが初作品という事！(すみません�△紡海�ます) (2021年7月11日 20時) (レス) id: 31d9a0f904 (このIDを非表示/違反報告)
櫂(プロフ) - ventdさん» ventd様ぁ〜！！「手紙」シリーズから読んで頂きありがとうございます！そこが私のスタートだったのでホント感慨深いです。この2人は他の作品に較べて若干若いので可愛い感じで終わりましたけど、もう少し大人な展開で番外編の短編書けたらなと思ってます！お楽しみに！ (2020年12月10日 7時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：櫂
| 作成日時：2020年9月28日 19時
