ひまわり 2 〜 yearn for you 〜

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優吾side

電気を点けられないまま、俺はジェシーにきつく抱きしめられて身動きが取れなくなっていた。

真っ暗な部屋に稲光が不気味に光って部屋の中を照らす。

優「・・・ごめんね。ジェシー。」

そう言うとジェシーはピクリと肩を震わせた。

俺の肩に埋めていた顔を上げて俺を多分見つめている。暗くて良く見えないけど。

優「ジェシー・・・。お風呂沸かすから入ろ。寒いでしょ。身体ビショビショだもん・・・。」

するとジェシーは俺の唇を突然塞いで来た。

深く深く交わるそれは、俺の頭を蕩けさせる。

暫くして唇を離してお互いを見つめる。

優「ジェシー・・・」




震えるような小さな声でジェシーは言った。

ジ「・・・こーち。俺はこーちがいないと息も出来ないくらい苦しいのに、こーちはそんな事ないの？



俺より阿部ちゃんがいいの？



俺はこーちの何？・・・俺は1番じゃないの？



苦しいよ・・・。



俺、こーちの事ばっかり考えてる。




毎日毎日。毎朝毎晩一日中ずっと。




付き合う前より苦しいんだ。




君を独り占めしたくて・・・誰にも触れさせたくなくて・・・。




自分が自分じゃないみたいなんだ・・・」


ビショビショに濡れて泣いているジェシーは困った顔をした大型犬のようであり、幼い子供のようでもあり、俺はそんなジェシーに愛しさが溢れて来た。


優「・・・俺、そんなにジェシーの事不安にさせてた？」

ジェシーは遠慮がちに頷く。

ジ「う・ん・・・。」

優「ごめんね。」

ジ「ううん。俺が悪いんだ。きっと・・」

グズグズと鼻をすする。






優「なら、一緒に住もうか？」


ジ「え？」


優「俺、大好きなジェシーを不安にさせたくない。
この方法がいいのかわからないけど、一緒に住もう。ジェシー。」

ジェシーの顔が一瞬戸惑い、それでもその意味を理解したのか一気に太陽のような笑顔に変わっていった。








　





　



　

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