ひまわり 2 〜 yearn for you 〜

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ジェシーside

海外に行った初日から、既に俺はホームシックになっていた。

仕事の時間はまだいいけどホテルでの時間は地獄だ。

こーちと連絡取りたいけど時差があるし、スケジュールがマネージャーから送られて来るけど、俺と電話出来る時間が全くない。

タイムラグのあるL○NEでやり取りするくらい・・。


あー。なんでこんな仕事引き受けちゃったかな。

スマホに入っているこーちの写真をジッと眺める。

ジ「・・会いたいよ・・」

君を抱きしめて甘い匂いを思う存分嗅ぎたい。

こーちは俺の事、少しは思い出してくれてるのかな。

俺はホテルの大きな枕をこーちだと思ってギュッと抱きしめた。むなしい・・・。

　 〜 〜 〜 〜 〜


あれからようやく1週間！！！

いよいよ帰れるぅーーーーーー！！！

意気揚々と飛行機に乗り込んで、到着時間を確認する。でも・・・。

ジ「あ〜〜。結構遅いんだ。」

ジェス、がっかり。

こんな夜中に到着するんじゃ、こーちの家には寄れないな。

はぁ〜〜〜〜〜。

俺は明日休みだけど、夜中に押しかけたら、こーちの睡眠を妨げて仕事に支障を来たす。

しょうがない。明日まで我慢我慢。



空港に到着して荷物を受け取り、皆が急いで家路に帰ろうとしている中、気落ちした俺はトボトボと疲れた身体を引きずってタクシー乗り場まで歩き始めた。



その時。


100メートル先くらい。


ほとんど客の居なくなったロビーに見覚えのあるシルエット。



ジ「・・・こーち？」


あのクシャクシャな笑顔を見せてくれるかと思ったら、君の笑顔は歪んでしまって泣き笑いみたいな顔になった。


優「・・・ごめん・・。我慢出来なくて・・。」


優「・・来ちゃった・・・。」



俺は声が出なくて荷物をドサッと全部床に投げ捨てて、こーちに向かって全力疾走で駆け出した。


それを合図にこーちも駆け出す。


ぶつかり合うようにお互いを抱きしめ合って、深い深いキスを交わした。


優「・・ジェス・・ジェス・・・」


泣いているこーちの涙を指で拭って、頬に額に瞼に
何回もキスをする。

両頬を俺の両手で包んでこーちの顔を改めて見ると


優「・・長いよ・・1週間・・・」


今まで見た事もない悲しい顔を俺に見せてくれた。
こーちも俺と同じ気持ちだったんだ！


ジ「会いたかった。ずっとずっと・・」

優「俺も・・・」


俺はもう一度こーちの身体を思いっきり抱き締めて

花の様なお菓子の様な彼の甘い匂いを思いっきり吸い込んだ。

＊うちの Sweet Cat→←1 甘い記憶　(☆お星様感謝祭☆)

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