ひまわり 2 〜 yearn for you 〜

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滝沢side

2人が居なくなると急に応接室は静かになった。

2階から下を見ると、距離感バカな2人が寄り添いながら顔を見合わせて幸せそうに笑っているのが見える。

滝「ふふ。同棲か。時代が変わったなぁ〜。俺らが若い頃なんてさ・・」

すると携帯の着信音。

滝「あー、もしもし。うん。もう用事終わったから。
今から帰るよ。翼。」

自分が若い頃、辛かった時期を乗り越えて来たからこそ今の子達には開けた未来を作ってあげたい。

滝「まずは、その一歩かな。」

そう呟いて、俺は愛しい人の待つ家路を急ごうと応接室を後にした。


ジェシーside

今日はそのまま俺の家にお泊り。

玄関でまたいつものキスをしたけど、いつも以上に長かった。

潤んだ瞳で俺を見上げるこーちがいつも以上に可愛い。( いつも可愛いけどね )

優「さっきのびっくりした・・・」

はずかしくなったのか俺の胸に顔を埋めて、そう呟いた。

ジ「ごめん。なんか・・・焦っちゃって・・」

ジ「俺、本当にこーちと住みたくてさ。
あの流れじゃ、滝沢君許してくれないんじゃないかって・・・。」

ジ「俺が、どんだけ真剣にこーちの事思ってるか伝えるしかないって！思ったら・・・。つい、いつも考えてる事が口に出ちゃった・・」

すると俺の腰に回っていたこーちの腕にギュッと力が入った。

優「嬉しい・・・。ジェシーがそこまで思ってくれてたなんて。でも俺なんかでいいの？」

ジ「なんかってまた言わない！こーちだからいいの」

優「ごめん・・・」

俺の愛しい人は自己肯定感が著しく低いから困る。

君を狙っている人は俺が知ってるだけでも結構いて、誰かに盗られそうでいつも焦ってるのは俺なのに。

だから卑怯かもしれないけど「結婚」てワードをつい言ってしまった。こーちとの確約が欲しいのは俺。

同性婚なんてまだ先の話しなのかもしれないけど俺はこーちとの未来を信じている。

結婚は何年先でもいいんだ。

願いはずっと生涯を共にしたいとう事だけ。


改めて顔を見合わせて真剣な顔をしてみる。


ジ「ずっと一緒だよ。優吾！」

優「おまっ・・・お前っっ！！それ突然卑怯だろっっ！！」

こーちは真っ赤赤になって頬をぷくーって膨らませて怒った。

ジ「AHAHAHA〜〜。優吾真っ赤になっちゃって可愛い〜〜！！」

優「だから、それやめろって！！」

ジ「ゆ〜ごっ！」

優「おいっっ！！」

この日から照れる可愛いこーちが見たくて、2人でいる時は「優吾呼び」にしよーって俺は心に誓った。

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