ひまわり 2 〜 yearn for you 〜

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北斗side



北「座って・・・」

優「う、うん」

こーちはソファーに座って俺と向かい合わせになった。

北「慰めてくれない？」

優「うん！わ、わかった！」

北「ジェシーの代わりにキスして」

優「へ？」

北「キス」

優「うん」

北「して」

優「え！！！」

北「ジェシーと一緒に住むんでしょ。あー。ショック！！」

わざとらしくソファーに倒れ込む演技をする。

優「え！！わーわー！！わかったわかった！！」

俺はまた起き上がって、こーちに向かい合った。

泣いてるフリをするとこーちが悲しそうな顔になる。

優「ごめんね。北斗・・・」

そう言ってこーちの顔が近づいて来るから、俺も自ら近づいて早急に距離を縮めた。


ジェシーの代わりにキスって、なんかおかしいなって思わせる隙を与えてはいけない。

温かく柔らかなこーちの唇の感触が俺を幸せへと導くから、思わずこーちの後頭部を抑えてキスを深くした。

優「むーーーーっ！！んーーーーーっっ！！」

こーちが俺の胸を押し返して離れようとする。

だから最後にこーちの下唇を食んで名残惜しく離れた。


優「はー。はー。びっくりした・・・。ど、どう？大丈夫？北斗」

北「うん！ちょっとだけ元気出た！」

優「ホント！良かった！」

北「それともう1回ギュッもしてもらおうかな」

優「う、うん・・・」

こーちが両手を広げて俺を腕の中に閉じ込める。

こーちの甘い匂いが俺の鼻を刺激し、胸がキュンて熱くなる。

満たされるってこんな感じか・・・。

これ以上は自分が切なくなるから止めた。

北「ありがと。もう大丈夫。ジェシーも、こーちもずっと仲間だから。」

そう言うとこーちははにかんだ。


北「ホントの事言ってくれてありがと。また何かあったら相談して。俺はもう大丈夫だから！」

北「これからもよろしく」

俺がニコリと笑うと、こーちはほっとしたように微笑んだ。

こーち。悪い人に騙されちゃダメだよ。

こんな手で騙される？フツー。

そこがまた好きなところなんだけどさ。

だからまだまだ付け入る隙はあるなって、俺は今回のこーちの反応を見てほくそ笑んだ。



ジェシー。

申し訳ないけど、俺はまだまだ諦めないよ。




　


　

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